節約上手さんの家計簿拝見。70歳・離別「マンションでひとり暮らし。年金とパート代の月14万円でやや赤字。健康維持がなによりの節約に」
◆健康を維持することが何よりの節約 お金の使い方に関して二重丸をもらえたとはいえ、B子さんは「住居費が高く、働けなくなったときが心配」と話す。 深田さんは、「マンションのローン返済が終わるのが、79歳とのこと。それ以降は住居費の負担が減りますから、あと9年をどう暮らしていくか考えましょう」と、次のように提案。 「元気なうちは仕事を続けて、今の家計収支を維持するのがベター。そしていよいよ働けなくなった場合は、2人の娘さんにお願いして返済を負担してもらうのはどうでしょう。仮に75歳で仕事をやめたとすれば、残り4年。ローン残高は170万円ほどです。その借りは、B子さんが亡くなったあとに相続した娘さんがマンションを売却することで、返すことができます」 B子さんの場合、熟年離婚に踏み切ったのも、中古マンションを購入したのも、娘さんたちが背中を押してくれたから。親子関係が良好なので、最後の砦として頼ることはできそうだ。 「B子さんは、これ以上支出を抑える努力はしなくてもよいでしょう。元気なうちは仕事や趣味、友人との交流などアクティブに動いて、健康を維持することが何よりの節約になります」
深田晶恵
【関連記事】
- 「野菜は皮まで使い切る」「お茶は手作りのヨモギ茶、ドクダミ茶」「洋服はリメイクで」「健康への投資は惜しまず」シニア女性家計のやりくりアンケート
- 《シニア女性のやりくりアンケート》医療費、住まいの修繕、少ない年金…「年金を早くもらうのは損?」「冠婚葬祭費がバカにならない」FPがその悩みに回答
- 68歳・既婚「夫の定年退職の開放感から、旅行などで散財。さらに病気で医療費がかさみ、貯金が底を付き…」【シニア世代の家計簿アドバイス】
- 60代ユーチューバーpokkoma。病気で突然始まった夫婦2人の年金生活「家も車もコンパクトに。夫婦で〈ほどよい〉趣味の西国巡りを楽しんで」
- 「老後資金がゼロ!息子家族への援助もやめられず…」「老後資金は確保済みだが毎月の赤字が心配」FP横山光昭がアドバイス)【2024年上半期BEST】