2025年に「アルトコインの時代」が到来する、時価総額は300兆円規模に
2025年には新たなテーマが登場し、VCからの投資も活発化する可能性
さらに、Googleトレンドのデータでも、アルトコインへの関心の高まりは示されている。この指標は2021年5月に直近のピークの100に達していたが、現状では87という、それ以来の最高値に達している。 ■2025年に期待される動き 2024年の暗号資産トップ50の中で、最もパフォーマンスが良かった3つのアルトコインはすべてミームコインに分類されるものだった。具体的には、DOGE(ドージコイン)が年初来で382%高、PEPE(ペペコイン)が同1764%高、WIF(ドッグウィフハット)が同2027%高だった。しかし、ミームコインが2025年の暗号資産の主要なテーマを定義する可能性は低い。 より一般的なアルトコインの中では、RWA(リアルワールドアセット)と呼ばれる現実世界に存在する資産をトークン化したカテゴリーのものが717%の年間成長率でリードしている。これに続くのがAI関連のコイン(同513%)とDePINと呼ばれる分散型物理インフラのコイン(同303%)だった。 2025年にはこの分野の新たなテーマが登場し、ベンチャーキャピタル(VC)からの投資も活発化する可能性がある。Pitchbookによれば、2023年と2024年のVCによる暗号資産分野への投資額は、それぞれ第3四半期までで100億ドル(約1兆5400億円)と80億ドル(1兆2300億円)と、控え目だったが、2025年は、2021年の253億ドル(約3兆8900億円)や2022年の294億ドル(約4兆5200億円)の水準に回復する可能性がある。この増加分は、特定のプロジェクトやより広範なカテゴリーに投入され、次の成長トレンドを定義することになるだろう。 ただし、アルトコインシーズンの到来が期待される中で心がけたいのは、過剰な期待に流されないことだ。すべての強気相場は最終的には調整で終わり、強固なファンダメンタルズと実際のユースケースを備えたコインのみが次のサイクルで生き残ることになる。
Marie Poteriaieva