2025年に「アルトコインの時代」が到来する、時価総額は300兆円規模に
12月2日に75%の閾値を超えたが、真のピークは2025年に訪れる可能性が高いと考えられる
■次トレンドの兆候 次のアルトコインシーズンの到来が近づいていることの兆候としては、ビットコインを除いた暗号資産市場の時価総額が過去最高を記録したことが挙げられる。Coingeckoによれば、アルトコインの時価総額は、12月10日現在で1兆8900億ドル(約290兆円)で、2021年11月の1兆7900億ドル(約275兆円)という過去のピークを上回っている。相対的に、ビットコインの暗号資産市場の占有率は、11月以降に60%から51%に低下した。 ただし、この2つの指標にはステーブルコインやラップドトークン(BTCやイーサと連動するよう設計されたトークン)などの、必ずしもアルトコイン市場の真の発展を反映しているわけではない資産が含まれている。そのため、アルトコインのためのより純粋な指標としては、これらの2つの資産を除外した「Altcoin Season Index」と呼ばれるBlockchain Centerが提供するインデックスが知られている。 この指標は、過去90日間でトップ50のアルトコインの75%以上のパフォーマンスがビットコインを上回った場合にアルトコインシーズンが到来すると定義している。 直近では、Altcoin Season Indexは12月2日に75%の閾値を超えたが、それを維持したのは1週間のみだった。前回のアルトコインシーズンでは、このインデックスが3カ月近く閾値を超えていた。このことから、真のピークは2025年に訪れる可能性が高いと考えられる。 また、TradingViewなどのプラットフォームが算出するOTHERSインデックスも、アルトコインのパフォーマンスを示す重要な指標だ。このインデックスは、上位10のコイン(2つの最大級のステーブルコインを含む)を除いた暗号資産のトータルの時価総額を追跡するもので、直近30日間で123%上昇したが、過去の最高値にはまだ到達していない。 前回のアルトコインシーズンでは、このインデックスが2017年の最高値から525%の上昇を記録していたことから、現状ではさらなる成長の余地が示唆されている。