直接活きる習い事は公文式

　塾に行って質問していくことでコミュニケーション能力も身につきますよね。 　そして何より受験をした当事者自身も、将来になってから「中学受験をしてよかった」と感じている人が多いです。こうした点からも、やはり「とりあえず受けてみる」のが良いのではないかと私は思っています。 　中学受験をする親御さんの関心の一つとして「習い事」があります。結果論かもしれませんが、トップ校に受かる子 の中で、習い事をやっている割合は比較的高い印象があります。良い切り替えにもなるし、別の居場所になる。勉強だけだと煮詰まりますし、効率も落ちますからね。 　別に苦手なスポーツをやるべきとは言いません。もしやりたいこと、好きなこと、得意で続けていることがあるのなら、それは続けた方がいい。逆に、「周りがやってるから」という理由で、無理に習い事をさせる必要はないと思いますよ。 　直接活きる習い事として公文式はいい。問題のチャレンジ量が圧倒的に多いので、とにかく基礎を反復して固められる。また学校で習うことを先取りして進められるのも強いですね。できる子なら、小6の段階で高校の勉強まで終わってしまったということも。こういう反復型の学習は、合う、合わないがあるものの、基礎力という意味で有効だと思います。あとはそろばんや英会話も有効だと思います。 　有料版「『もはや御三家と変わらない人気』近年の注目校の実名とは…過熱する『中学受験』親世代が知っておくべき『大学合格実績』『母親のキャリア』『コンサルと教育理念』の罠」では、過熱する中学受験について識者に取材し、近年の傾向や親の心構えはどうあるべきか、さらに、注目の学校についても紹介している。 デイリー新潮編集部