[釣果に直結]ヒットレンジを導き出すためのカウントテクニック。
フォールでカウントし、回収でもカウントしてレンジを導き出す
ジグ単で難しいのが、タナ取りとレンジコントロールだ。ここから藤原理論の本題に入っていく。 藤原「今自分がどの層を泳がせているのかを把握するには、まず基準を覚えておく。ジグヘッドを真下に落とした時に何秒で落ちるのかを覚えておきましょう。ワームの浮力や大きさ、ジグヘッドの形状でも変わってきますが、一般的なジグヘッド1.5gとワームを組み合わせた時に、1秒で60cmフォールします。つまり、10秒数えれば、6m落ちることになります」 そして、次は回収でリーリングをカウントする。 藤原「1000番クラスのスピニングリールなら、ハンドル1回転で約60cm回収できます。自分のリールなら61cmですね。それで、10回転で上がってきたとすれば、それで6m。これでフォールと回収で計算が合っているか確認をするんです」 キャストした先から巻いてくると、ルアーは斜めに上がってくるので、フォールと回収で計算が合わないのでは? 藤原「ハンドルを素早く巻くことで、ラインの浮力でジグヘッドが水面方向に急浮上することになります。カウントを止めるのは、ジグヘッドが水面を割った時、もしくは、巻き抵抗が軽くなった時。素早く巻くと、水面付近で巻き抵抗がフッと軽くなるんですよね。そこをちゃんと捉えるのも大事です」 例えば、カウントダウンなしでもボトムを感じるまでフォールさせ、回収のカウントのみでもおおよその水深が把握できる。中層でミスバイトがあったら、そこで回収をしてレンジを把握し、次のキャストでそのレンジを重点的に攻めればOK。再現性のある釣りが可能になるのだ。
ジグ単のフォールスピードを身に着け水深を把握する
フォールは60cm/1秒、巻きは60cm/ハンドル1回転。 藤原理論になるのがこの数値。1.5gのジグヘッドとワームの一般的な組み合わせでは1秒間で60cmフォールする。そして、1000番のスピニングリールでは、ハンドル1回転でおよそ60cm巻き取れる(イグジストFC LT1000S-Pで61cm)。これを足元で試して、同じ水深が出るか計算してみよう。