「母子共に無事」は当たり前ではない。産科ナースが描く出産のリアルとは? 命に向き合い奮闘する姿が心に響く、看護師・医師のお仕事漫画5選【書評】
命の現場で重要な役割を担う、看護師や医師の奮闘をリアルに描いた漫画を紹介する。医療従事者だけでなく、毎日を頑張るすべての人の背中を押してくれるような作品ばかりだ。 【漫画】本編を読む 産科、研修医、地域医療、看護師…など普段触れられない医療従事者の実情を覗き見してみてはどうだろうか。医療現場の実情や緊張感と、そこで働く人々の人間味を同時に楽しむことができるだろう。 まとめ記事の目次 ●コウノトリのお手伝い 産科ナースが見た命の奇跡 ●まどか26歳、研修医やってます! お医者さん修行中コミックエッセイ ●腐女医の医者道! これが私のニューノーマル編 ●離島で研修医やってきました。 お医者さん修行中コミックエッセイ ●じたばたナース 4年目看護師の奮闘日記
コウノトリのお手伝い 産科ナースが見た命の奇跡
命の誕生に立ち会う産科ナースの仕事は、喜びと責任が交錯する特別なものだ。『コウノトリのお手伝い 産科ナースが見た命の奇跡』は、産科ナースの現場を描いた医療エッセイ漫画だ。妊娠や出産の現実を描き、どれだけ妊婦たちが命がけで出産に臨んでいるのかを伝える。
外科看護師として働いていたみちよは、産科への異動を命じられる。実際の現場には、喜びだけでなく悲しみや困難とも向き合わねばならない現実が待っていた。出産時の激痛に耐えきれず腕を握りしめられ傷だらけになるエピソードや、「大切なのは産み方より育て方だ」というナースたちの言葉には、経験に裏打ちされた説得力と優しさが込められている。また切迫早産や妊娠高血圧症候群に直面する妊婦の言葉からは、改めて妊娠・出産が奇跡のようなものだと実感できる。 女性だけでなく、男性にもぜひ読んでほしい作品だ。産科ナースの奮闘や妊婦たちのリアルな物語を知ることで、妊娠への理解が深まり、妊婦に優しい社会の実現に繋がるだろう。命の奇跡をテーマにした本作は、誰の心にも響くこと間違いなしだ。
まどか26歳、研修医やってます! お医者さん修行中コミックエッセイ
2025年1月14日からテレビドラマの放送がスタートする『まどか26歳、研修医やってます!』。未だ男性中心の医療現場で奮闘する女子研修医を主人公にした作品だ。未経験の壁にぶつかりながらも奮闘する姿やその成長は、読者に勇気や元気を与えてくれる。