ユナイテッドアローズ松崎善則社長「若者に選ばれる企業に、新販売員評価制度も導入」
―子育てをしながら勤務している方で言うと、「ユナイテッドアローズ(UNITED ARROWS)」新宿店の仲希望さんが「STAFF OF THE YEAR 2023」でグランプリを受賞されていました。活躍できる土壌を整えたことも後押しになったのでしょうか。 それは本人の努力によるものしかないのですが、ただその背景としては評価体系が整ったことや、時短勤務など働き方の部分で柔軟性がついてきたところがあります。でも仲さんは本当にすごいですよ。こういったかたちで活躍するメンバーはどんどん増やしてきたいですよね。 ―次に、会員向けロイヤリティプログラムを昨夏に一新して誕生した「UAクラブ」が好調と聞きました。 開始してまだ半年経たないぐらいなので、 今はまだ成果としては大きくは出てはいませんが、商品レビューやスタイリング投稿といったいろんなアクションに対してマイルを付与できるようになったり、買い上げ金額に応じてポイント付与率が変わるシステムになったので、特に上位顧客に向けて購買促進がしやすくなったのが一番大きな特長になっています。これからはOMO化を推進して、ECと店舗を回遊されるお客様を増やすことで買い上げ回数が増加すると思うので、そこに期待したいです。 ■UAクラブ 店舗・オンラインストア共通で、買い上げ金額に対し「UAマイル」に換算。1円(税別)につき1マイルが付与される。貯まったマイルはクーポンに交換できる。また、アプリの利用やお気に入り登録といったさまざまなアクションでマイルを貯めることができるほか、バースデークーポンや優待セールといった会員サービスを提供。累計獲得マイルに応じた5つのステージを展開し、それぞれで特典や特別なサービスを用意している。 ―滑り出しとしては、買い回りは増えている? そうですね。購買金額が増えると今までよりも還元率が高いので、購買単価は上昇傾向にあり、客単価が伸びる要因にもなっています。ただ、どのぐらいまでマイルを貯めてくださるのかや、マイルをクーポンにどのタイミングで換金するのかといった細かいデータはまだ集まりきっていないので、その辺りをちゃんと捉えられるようになったらプッシュ型の販促など新しい施策に取り組めるようになると考えています。