「恥ずかしくない性教育を行うきっかけに」52歳ラジオパーソナリティがフェムソープを開発せざるを得なかった「納得の理由」
栄えある受賞。しかし、我が子には間に合わなかった
「それはもう、嬉しかったですよ! 子どもに性をどう教えるかなんて悩んでいるのは私だけなのかな、と鬱々するときもありましたが、こんな名誉ある賞で共感してもらえて。でも、肝心の我が家には間に合わなかったんです(笑)。完成したときに娘はすでに中1で、『ママこれ開発したんだけど使ってみて』と言ったら、『え、なに』と聞かれ、大事なところを洗うんだよと教えたら『気持ち悪い!いやだ』って言われてしまって……」 せっかく苦心して開発したのに、いちばん届けたかった娘のタイミングには遅かったか……と、猛烈に落ち込んだそう。 「でも、ある日娘のあとにお風呂に入ったら、NANO SHAKE SOAPのふたが開けて置いてあって。なーんだ、使ってるじゃん!って安心しました(笑)。きっと、そこに娘を大切に思う気持ちがあるならば、どんなときでも遅いということはないんですね」 ここまでのお話ではソープの開発経緯を伺いました。続いての後編ではみんなが手探りの性教育を「小さいうちに始めるほどいい」という理由について伺います。
オトナサローネ編集部 井一美穂