完成間近の夢洲駅を一般参加者が「探検」 大阪メトロ・OTSがイベント
大阪・関西万博の会場となる夢洲(大阪市此花区)では、大阪メトロ中央線・夢洲駅の工事が最終盤を迎えています。開業予定日は2025年1月19日。大阪市高速電気軌道(大阪メトロ)と大阪港トランスポートシステム(OTS)は12月8日、一般参加者がこの完成間近の夢洲駅を見学できる「夢洲駅探検ウォーク」を開きました。 【拡大写真】<大阪・関西万博>開幕まであと5か月 会場建設中の夢洲の様子は?
大阪・関西万博の機運を盛り上げるためのこのイベントでは、10月21日から特設サイトを通じて参加者を募集したところ、約2万人が応募。抽選の結果、450人が参加者に選ばれました。
開催当日は、1回につき50人ずつ、計9回に分けて「探検」が行われました。筆者が参加した最初の回は、午前10時から。集まった参加者たちは、スタッフに導かれて地下1階のコンコースへ降りていきました。
コンコースの床材は、中央部から壁面へ近づくにしたがって色が濃くなっています。説明した大阪メトロ社員によると、こうすることによって空間の広がりを感じさせる効果があるそうです。
この他、鉄道のダイヤグラム(列車運行図表)をデザインに生かした「折り紙天井」や、周辺環境の変化に敏感な障がい者が心を鎮められる「カームダウン・クールダウンスペース」、自動改札機が16台並ぶ改札口、縦3メートル・横55メートルの大型サイネージなどを巡ると、一同は地下2階のプラットホームへ。
プラットホームは、駅名表示板やホームドアがすでに設置済み。天井にはコンコースと同じく「折り紙天井」があります。壁面とホームドアはともに黒色で、シックな印象です。
その後、一同はホームから線路へ降り、大阪メトロのコスモスクエア駅方面に向かってレールとレールの間を歩き始めました。ホームの方に顔を向けると、目の高さよりも少し下に床面があります。こういう時でなければ見られない光景です。
ホームの端にあたるところまで歩いた後は、反対側の線路へ移り、同様にレールとレールの間を歩いてイベントは終了。参加者は地上へ戻ります。