逆転タイトルなるか、ハジャルがフリー走行最速。経験あるアブダビで宮田莉朋は6番手/FIA F2第14戦
12月6日、2024年FIA F2第14戦のフリー走行がアブダビのヤス・マリーナ・サーキットで行われ、0.5点差のシリーズランキング2位につけるアイザック・ハジャル(カンポス・レーシング/レッドブル育成)が最速タイムを記録した。宮田莉朋(ロダン・モータースポーツ/TGR WECチャレンジプログラム)は6番手となった。 【写真】FIA F2第14戦ヤス・マリーナ アイザック・ハジャル(カンポス・レーシング) F1と同じく最終戦を迎えたFIA F2。週末の走りはじめとなる45分間のフリー走行は、日本時間16時5分(現地時間11時5分)に気温27度、路面温度34度というコンディションで開始された。 なお、今大会では2024年FIA F3チャンピオンのレオナルド・フォルナローリがロダン・モータースポーツからFIA F2デビュー戦を迎えている。 セッション開始10分を過ぎたあたりから最初のアタックシミュレーションのタイミングを迎え上位勢は1分38秒台にタイムを入れる。そんななか、残り19分というところで1分38秒046をマークしたランキング首位のガブリエル・ボルトレート(インビクタ・レーシング/マクラーレン育成)が暫定首位に浮上する。 また、ボルトレート同様にドライバーズタイトルの可能性を残すランキング2位ハジャルが3番手、ランキング3位ポール・アーロン(ハイテック・パルスエイト)が5番手と、タイトル候補3名はいずれもトップ5に入る状況でセッション後半を迎えた。 しかし、残り16分を過ぎたところでキアン・シールズ(AIXレーシング)がバランスを崩してターン14アウト側のウォールにクラッシュ。これでセッションは赤旗中断に。 宮田にとってヤス・マリーナ・サーキットは、2023年シーズン終了後に行われたポスト・シーズン・テストにおいて3日間にわたって走り込んだコースということもあり、セッション序盤からトップ10前後で推移。赤旗導入時点ではトップから0.718秒差の1分38秒764で11番手につけていた。 残り9分でセッション再開。各車ウォームアップを経て残り3分を切ると最終盤のアタックシミュレーションに入った。チェッカーが振られるなかハジャルが1分37秒817と、このセッション唯一の1分37秒台をマークしてフリー走行をトップで終えた。 0.299秒差の2番手にボルトレート、0.265秒差の3番手にランキング8位のビクトール・マルタンス(ARTグランプリ/アルピーヌ育成)、4番手にアーロン、5番手にランキング12位のジョシュア・デュルクセン(AIXレーシング)が続いた。 宮田の自己ベストはトップから0.494秒差の1分38秒311となり、6番手でフリー走行を終えた。2024年FIA F2第14戦ヤス・マリーナの公式予選は、ハジャルもレッドブルから出走するF1のフリー走行1回目(FP1)終了後の日本時間20時より30分間で行われる。 FIA F2として過去6回行われたヤス・マリーナ戦では、いずれもポールシッターがフィーチャーレースを制している。それだけに、予選の結果がタイトル争いを大きく左右することになりそうだ。 [オートスポーツweb 2024年12月06日]