貯金神話は崩壊する…「人生100年時代」を「投資で」乗り切るために買っておきたい「2つの銘柄」
なぜ分散投資をすべきなのか
先述したIMFの世界経済見通しが示唆していることは、米ドル1強時代がしばらく続くことを意味します。日本では今年から新NISAが始まりましたが、特にオールカントリー(全世界株式)やS&P500などのインデックスファンドが人気の投資先となっています。 実際、インデックス投資はほったらかしで資産運用したい方に向いているだけでなく、実は資産運用のプロと呼ばれる人の80%以上は、長期でみればS&P500を上回るパフォーマンスを出せていません。つまり、ほとんどの方はインデックス投資だけで充分といえるでしょう。また日々のマーケット動向を追いかけずに毎月コツコツ投資(ドルコスト平均法)をしたい方にとっても、この投資手法はとても有効です。 とはいえ、ここで忘れてはならない視点があります。 それは10年に1度は「金融危機」がやってくるということです。 ある日突然、金融危機がやってきた場合、短期間でそれまで築いてきた運用資産が半分以上も下落する場合があるのです。いざ金融危機がやってきたときに、多くの投資家はさらなる下落を恐れて「パニック売り」をすることで暴落が大暴落へと拍車をかけます。 これはあらかじめ投資の知識として暴落の構造を把握していたとしても、いざ暴落の最中にいると冷静に投資の判断をすることがとても難しいことを物語っています。 こうした「パニック売り」を避けるために必要な考え方のひとつに「分散投資」があるのです。 例えばインデックス投資をベースに個別株や金などの現物資産に投資をする、米国のインデックス投資に日本のインデックス投資を組み合わせる、資産の一部を景気に左右されにくい公共サービスや生活インフラを提供する会社の株に投資をするなど、いくつかの投資方法があります。 このように目先の資産の増大だけでなく、金融危機がやってきた場合でも投資家自身のメンタルを安定させるようなポートフォリオの構築が投資を継続する上でとても重要です。 そのため、あらかじめ分散投資を検討することが投資家としてのリスクヘッジにつながるはずです。