髙木三四郎が「無期限休養ロード」を終えて語る 上野勇希や青木真也、「DDTを作っていく」レスラーたちへの期待
――佐藤選手がお母さんのことを「ママ」と呼んでいたことに驚きました。 髙木:あれは一番衝撃的でしたよ。「意外に"いいとこの子"なんだな」と。ご両親の職業は知らないですけど、「芸術家みたいな一面がある家庭だな」とちょっと思いました。 ――お父さんは、趣味がカメラなんですよね。 髙木:お母さんのヌード写真もありましたけど、普通は家に飾らないですよね(笑)。そういう"アート味"を節々に感じました。 ――2011年に、DDTのブランドのひとつだった「ハードヒット」という"城"を佐藤選手に託しました。今、どういう思いで見ていらっしゃいますか? 髙木:一国一城の主になると、プロレスに対する考え方や姿勢も変わるんですよ。彼もDDTのリングに上がっている時はただのプレイヤーだったんですけど、今は全体を考えられる、バランス感覚がある選手になったなと思いますね。主張も強いですし。逆に強くないと、団体を持つことはできません。 (中編:「都電プロレス」炎上の真相と、ササダンゴ・マシンとの「カオス」なワンマッチ>>) 【プロフィール】■髙木三四郎(たかぎ・さんしろう) 1970年1月13日、大阪府豊中市生まれ。1997年にDDTプロレスリングの旗揚げに参加。2006年1月、DDTの社長に就任。2017年にサイバーエージェントグループに参画。2020年9月、サイバーファイトの代表取締役社長に就任。2024年6月1日、同社副社長に就任。「大社長」の愛称で現役レスラーとしても活躍してきたが、2024年7月21日の両国国技館大会を最後に無期限休養に入った。175cm、105kg。X(旧Twitter)@t346fire
尾崎ムギ子●取材・文 text by Ozaki Mugiko