お尻に火がついているから、やれることはなんでもやる 環境政策の先進地・米カリフォルニア州が食品ロス削減にも本気を出した
3Rの全方位から食品ロス削減に取り組む
カリフォルニア州は食品ロス対策として、 ●まだ食べられる食品が間違って捨てられないように期限表示を標準化し ●卸売・小売業者には困窮者を支援する団体に寄付することを義務づけ ●それでも残ってしまうものについては、温室効果ガスが発生する埋め立て地やごみ焼却施設に送るのではなく、堆肥やエネルギーにする ことで、リデュース・リユース・リサイクルの「3R」の全方位から取り組もうとしている。 2024年9月12日に学術誌『サイエンス』に発表された論文では、「食品ロス廃棄禁止」を法制化した5つの州の中で、マサチューセッツ州以外は期待された効果が得られていないことが示唆されている。カリフォルニア州については長期的には効果が見込める可能性があるとのこと。 カリフォルニア州の取り組みは、まだはじまったばかりだ。大量に生産されることになる堆肥の使い道は、生ごみの資源化を検討している日本の自治体にも無関係ではない。ロサンゼルス市のような大都会でも機能するのかも含め、これからも注目したい。
朝日新聞社