ロシア軍の装甲車が「木っ端みじん」に 対戦車ミサイルが直撃する緊迫の映像をウクライナが公開
「ジャベリン」発射から命中までの様子をドローンが捉える
ウクライナ国防省は2024年11月4日、対戦車ミサイル「ジャベリン」を使用してロシア軍の歩兵戦闘車を撃破する様子を映像で公開しました。 【映像】ロシア軍の歩兵戦闘車に対戦車ミサイルが直撃する瞬間 ジャベリンは、歩兵1人で携行・射撃が可能な肩撃ち式の対戦車ミサイルです。最大有効射程は三脚を用いた場合は4000m、今回のように歩兵が肩撃ちする場合は2500mとされています。 発射後は、ミサイルが自ら目標を追尾するため、誘導し続ける必要はなく、すぐ退避できる、いわゆる「撃ちっ放し」が可能です。また、戦車の装甲が比較的薄い上方を狙える「トップアタック機能」もあります。 公開された映像では、ジャベリンを担いだ歩兵が引き金を引くと、射出されたミサイルが走行中のロシア軍の歩兵戦闘車に向かい、命中しています。ミサイルが直撃した歩兵戦闘車は爆散し、砲塔が吹き飛んでしまっています。 ウクライナ国防省によると、今回ジャベリンで歩兵戦闘車を撃破したのは、ウクライナ海兵隊の第36独立海兵旅団とのこと。この部隊はウクライナ東部の港湾都市・マリウポリの攻防戦に参加するなど、激戦地に投入されたこともある部隊です。 アメリカ政府は2024年11月、4億2500万ドル相当のウクライナ援助パッケージを発表。その中には、ストライカー装甲兵員輸送車などのほか、ジャベリンも含まれています。 ロシア軍が全面侵攻を開始した当初、ジャベリンはウクライナを守護する「聖ジャベリン」としてインターネットミームにもなっています。SNSで発信される情報は、攻撃の成功例のみであることは留意する必要がありますが、現在も戦果を上げているようです。
乗りものニュース編集部