92位に転落!代官山が”住みたい街”ではなくなった理由…空きが目立つテナントには100均も!不必要なオシャレさなのに地価高騰
東急不動産「フォレストゲート代官山」で代官山は再度活性化するか
さてこんな中、2023年10月に代官山通りと八幡通りが交差する場所に「フォレストゲート代官山」という名称で東急不動産が新しい施設をオープンしました。 2棟から構成される複合施設でMAIN棟には57戸の賃貸住戸と地下1階2階に商業施設、3階にシェアオフィスが入ります。またTENOHA棟と名付けられた施設は、カフェとイベントスペースで構成され、サステナブルな生活環境を提供しています。サーキュラーエコノミー活動を行う事業者と連携するところが特徴で、事業者である東急不動産ホールディングスの掲げる長期ビジョンスローガン「WE ARE GREEN」を体現するものだと謳っています。 建築設計は、隈研吾さん。建物は小さな木箱を組み合わせた森のような空間を体現しています。これまでの商品を並べただけの商業店舗ではなく、暮らしや生活価値観にテーマを持たせ、住、商の新しいコラボレーションを体現した施設として注目されます。 どうやら代官山の姿は、新しい令和の時代環境を存分に吸収して生まれ変わろうとしているようにみえます。おそらくこの新施設をエンジョイする人たちの横顔は、昭和・平成を過ごしてきた人たちのそれとはかなり異なるものになるのでしょう。時代は動きます。代官山の未来に日本の社会の方向性が見えるのかもしれません。
牧野知弘