178億円で入団も「たった37試合出場」 正念場迎える韓国のイチロー…“覚醒の条件”を米指摘
MLB公式が2025年のブレーク候補にあげた李政厚
韓国球界のスーパースター、李政厚(イ・ジョンフ)外野手は2024年、6年1億1300万ドル(約178億円)でジャイアンツに入団。しかし、メジャー1年目は故障もあって37試合で打率.262、OPS.641にとどまった。MLB公式サイトは、2025年のブレーク候補にイ・ジョンフをあげている。 【写真】総工費なんと6億円…イチローが立てた豪邸 26歳のイ・ジョンフは“韓国のイチロー”と称された李鍾範(イ・ジョンボム)氏を父に持ち、名古屋市で生まれた。2022年はKBO(韓国プロ野球)で打率.349をマークして首位打者に。2023年12月にポスティングシステムを利用してジャイアンツへ移籍した。5月13日(日本時間14日)のレッズ戦で、守備の際に外野フェンスに激突。左肩を脱臼して離脱し、手術を受けて1年を終えた。 MLB公式は各球団の番記者が2025年のブレーク候補を選出。ジャイアンツ番のマリア・グアルダッド記者はイ・ジョンフをあげた。2024年シーズンでは「ジャイアンツにとっては(獲得した中で)一番の大物FAだった。しかしながら、5月に右肩の怪我でシーズンが終了する前に出場したのは、たった37試合だった」と振り返る。 一方で、2025年シーズンはスプリングトレーニングには準備が整い、再び中堅でプレーし、先頭打者として出場することを見込んでいると説明。「彼にはエリートなコンタクトスキルがあり、ダイナミックな攻撃力になり得るとジャイアンツはまだ信じている」と伝えた。 すると、米専門誌「スポーツ・イラストレイテッド」は、グアルダッド記者の寸評に言及。「2024年シーズンの大半でイを失ったことは、間違いなくサンフランシスコの打線に影響を与えた。優れたコンタクトヒッターとしての出塁力を活かし、打線の先頭でチャンスを作ることを期待されていた」と解説した。「サンフランシスコは決して小規模マーケットの球団ではないものの、契約にそれだけの価値があるとするために、2025年にハイレベルの活躍をしてくれると球団は頼りにしている」と指摘している。
Full-Count編集部