阪神・藤川監督 「優勝癖」注入誓った! 現在の戦力に自信「この火を消してはいけない」
藤川監督が「優勝癖」注入を誓った。球団納会冒頭。杉山オーナーのあいさつで「日本のプロ野球界をけん引してきた生い立ちから見て、またチームの今の戦力から見て、もっともっと優勝回数を伸ばさないといけない。最低でも2年、3年に1回は優勝するチームになっていただきたい。優勝癖をチームに植え付けることが大切」と背中を押されると、すぐさま呼応した。 「当然、当然。普通のことを言っていると思います。ペナントレース1週間6試合、連休を挟んで9連戦とかがあったとしても、十分に戦えるような戦力を持っていますから」 望むところと言わんばかりに、平然と言葉を継いだ。前監督の岡田彰布オーナー付顧問から引き継いだ戦力に自信を見せ、「つい最近、勝っているので。この火を消してはいけない。すぐにっていうところは常に」と来季の2年ぶり頂点奪回を、自身に課した。 壇上でのスピーチでは、若虎に向けて「1名か2名か、新戦力はそれだけ少ないかも分からない」とハッパもかけた。発掘に主眼を置いた秋季キャンプで収穫は手にしたが、時間を置いて客観的にチームを見た時に、新戦力が割って入る余地が少ないと判断した。 「もし伸びる選手が出てくるとすれば、主力が表で頑張って支える中で、やっと1人、2人が出て来られるというのが普通なので」 レギュラー奪取は狭き門。今季の主力を重視する姿勢を強調。ただ「優勝癖」をつけるためには若手の台頭も不可欠。ならば、仮に大山がFA移籍した場合、その穴を埋めるのが容易ではない半面、1軍出場に飢えた若手にはチャンスが訪れる。その連鎖こそが、チームを強くする。 (倉世古 洋平)