メルカリに出した商品が海外に渡ることも…一体なぜ? 手続きを担う公式バイヤー「Buyee」を取材した
▼梱包作業の様子
商品に問題がなければ、注文者のもとへ送る準備に入ります。梱包材は多くの場合、出品者から送られてきたときのものをそのまま使用します。ただし国際配送に耐えられないような状態であれば、注文者に確認の上、「厳重梱包サービス」(別途料金が発生)を使って再梱包することもあります。 車の部品や、昔喫茶店にあったゲーム機など、大型の商品が購入されることも。このような大型商品も、注文者に確認の上、再梱包する場合があります。
▼まとめて梱包される商品たち
コレクターアイテムなどの商品は一度に複数注文される場合もあるため、Buyeeでは配送料を抑えられる「おまとめ梱包サービス」を用意しています。 おまとめ梱包サービスの商品を管理している様子。サイズに注意をはらい、できるだけコンパクトに梱包しています。
◆安全・安心な取引に向けた取り組み
越境取引の仕組みや舞台裏を知れば、「安心して取引できそう」と感じる出品者も増えてくるでしょう。しかし、変わった名前のアカウントから突然「代理で商品を購入しています」というメッセージが来たら、驚いてしまうのも無理はないかもしれません(実際、筆者も初めてBuyeeに購入されたときは少し心配でした)。 そうしたユーザーの思いはBuyee側も理解しており、出品者にも安心して取引してもらうための取り組みを進めています。Buyeeを運営するBEENOSの広報・友寄寛子さんは、「まずは越境取引が行われている事実を知ってもらうこと、そして着実に取引実績を伸ばし、評価を見て安心していただくことが大切」と話してくれました。 Buyeeをはじめとする越境EC事業者についてはメルカリもWebサイトで公表しています。出品者も「越境取引のアカウントに購入されたかな?」と思ったら調べてみるといいでしょう。 一度越境取引を経験すれば、普段の取引と大きくは変わらないことが理解でき、その後も安心して取引できると思います。越境取引は今後もさらに増えていきそうですから、まだ経験したことのない人も、近いうちに取引する機会があるかもしれません。 <参考> ・メルカリ、「越境取引2024年上半期トレンド」を発表 ・越境販売(公式越境販売サービス)
川崎 さちえ(フリマアプリ・ネットオークションガイド)