あなたの自律神経の乱れ方はどのタイプ?自分の疲れ方に合った対策をご紹介
◆【C】タイプの特徴 【C】アクセルがききにくい「だらだらタイプ」 あまり活動的でなく、朝からだらだらしてエンジンがかかりにくいのがこのタイプです。「なまけている」「やる気がない」といわれがちですが、副交感神経が優位で交感神経が弱いので、がんばりたくてもがんばれないのです。 Cタイプの人は今ひとつシャキッとせず、活動しているときと休んでいるときの違いがはっきりせずメリハリがありません。昼間から横になることが多いのも特徴です。 Cタイプの人は自分で意識してスピード感をもって動くようにしたり、みずから計画を立てて活動したりと、アクセルを踏むことを心がけましょう。 無理に予定を詰め込むとかえってストレスになるので難しいのですが、自発的に計画を立てて、自分が「これをやろう」と決めたことは予定をこなすようにすると交感神経がはたらくようになってきます。 朝、起きたときカーテンを開けて日の光を浴びると交感神経が立ち上がってくるので、太陽の光を浴びるようにするのもおすすめです。
◆【D】タイプの特徴 【D】アクセルもブレーキもきかない「ぐったりタイプ」 Dタイプは交感神経が低くて副交感神経も低い人たちです。アクセルもブレーキもきかないので、パフォーマンスも出ないし疲れもとれません。 交感神経が弱いので、長時間エネルギッシュに活動することができず、活動が長続きしません。なおかつ副交感神経も弱いので、疲れを回復させる力も弱くなっています。 それほど活動していないのにすぐ疲れてしまい、なかなか回復せず、疲れがずっとたまっている状態です。オーバートレーニング症候群になると、このような状態になります。 このタイプの人はまずゆっくり休み、でもできるだけ規則正しいリズムで生活して、交感神経と副交感神経の両方を高めることを目指しましょう。
◆生活習慣の影響で変わる 自分が4つのタイプのどれにあたるかは、生まれつきもありますが、それがすべてではなく、主に毎日どんな生活を送っているかで決まります。 遺伝や体質も関係しますが、日々の生活習慣の影響のほうが大きいのです。 その意味では、血圧と同じようなものだと思えばよいでしょう。不摂生な生活をしていると高血圧になりやすいですが、運動や減量、食生活を改めると血圧は低くなります。 忙しい仕事に追われている人はBタイプになりやすいですし、Bタイプだった人も仕事を辞めて気が抜けてしまうとCタイプになるかもしれません。いずれにせよ、自分の疲れ方にあった対策をとることを心がけてください。 ※本稿は、『休養学――あなたを疲れから救う』(東洋経済新報社)の一部を再編集したものです。
片野秀樹
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