インテル、Arrow Lake新チップ「200H」「200HX」。ゲーム性能ぶち上げ
2025年、Intelの飛躍に注目! 波乱に満ちた 2024 年を経て、Intelが再び活気を取り戻そうとしています。今年一発目となったのは、ノートPC向けプロセッサ「Core Ultra 200H」「Core Ultra 200HX」シリーズの発表です。「Ultra 200S」シリーズでは、これまでArrow Lakeではかなわなかったゲーム性能も実現できると自信を見せています。 今回は新しいチップだけでなく、同社の最上位モデルであるLunar Lake SKUがどのPCに搭載されるかといった情報や、CESではビジネス向けPCもお目見え。今年初めに、Intelはラップトップやデスクトップ向けの最新CPUを多数リリースする予定で、その中には愛好家向けやビジネス向けノートPCなども含まれます。 IntelのLunar Lakeも堅実で安定感のあるチップセットですが、Arrow Lakeデスクトップ用のチップセットは、前代の第14世代と比べても、一味違います。これは、Origin Neuron 3500X PCのレビューでよくわかりました。Intel Core Ultra 200HXおよび200SシリーズがラップトップとデスクトップCPUのラインナップにそれぞれ追加されることで、グラフィック性能が向上。Thunderbolt 5もサポートします。
ノートPC向け「200H」「200HX」はゲーム性能が向上
やはりIntelはノートPCに力を入れているようで、それをリードするのが200Hシリーズ。HシリーズはCore Ultra 5 235H、Ultra 7 265H、そして最上位がUltra 9 285H。Ultra 7とUltra 9 はどちらも16コア構成で、最上位チップには6つの高性能コアと8つの高効率コア、そして 2 つの LPE (低電力効率) コアが含まれています。 上位シリーズ200HXのラインナップはUltra 5 245HXからUltra 9 285HXで、最上位チップは、8つの高性能コアと16つの高効率コアを採用。200V シリーズと同じく、4つのXe グラフィックコアも搭載しています。デスクトップ向けほどではないかもしれませんが、グラフィックスやゲーム用のディスクリートGPUの有無にかかわらず、PCのパフォーマンスにかなり向上させてくれそうです。 消費電力も重要ポイントですが、Intelの発表によると、高性能の200Hは28Wから45W、200HXは55Wが必要。200Hのノート PCがオーバーヒートすることなく、薄型フレームで負荷の高いタスクをどう処理できるのか、要注目ですね。200HXの性能に関しては、285HXをAMD Ryzen AI 9 HX 370といった他のチャンピオンたちと比較したいところ。 Lunar Lakeも薄型軽量ノート PC 向けとして健在で、あらたに発表されたHP EliteBook XにIntel Core Ultra 7 268Vが搭載されています。この SKUには8x8 コア/スレッド構成で 4つの高性能コアと4つの高効率コアが含まれ、12 MBのキャッシュを搭載し、Pコアの周波数を5.1 GHzに高めます。ただし、あくまでIntel自身の検証であり、今のところ最上位の Ultra 9 288Vも、2024 年 9 月以降、大きな反響を呼んではいません。 これらのビジネス向けラップトップも何らかのセキュリティ装置が採用されることになるでしょうが、Intelは「チップがニューラル処理機能を使用して脅威をより適切に検出する」と保証しています。