シニア世代のキャリアチェンジは難しい?|キャリアチェンジのリスクを解説【シン・会社のマナー】
キャリアチェンジをする前に考えたいこと
シニア世代のキャリアチェンジは、事前の準備が重要になります。会社探しなどの具体的なアクションだけでなく、情報を収集して、キャリアチェンジの実情について理解することも大切です。早期退職、あるいは定年などで会社を辞めてキャリアチェンジする場合、中高年からのスタートになりますから、それなりの心構えが必要になります。自分は今後どのように働きたいのか、目的や希望を明確にしておきましょう。 ◆キャリアチェンジにはメリットも もちろんキャリアチェンジのメリットもあります。昔からあこがれていた業界や、希望していた仕事に就けるチャンスをつかむことができます。自分で事業を始めたい人は、起業して夢を叶えるという道もあるでしょう。 人生100年時代といわれている今、新たな挑戦を始めることは遅すぎるということはありません。人手不足が深刻になっている昨今、年齢や経験にこだわらない求人が増えていることも追い風になります。ただし、やはり問題となるのは経済面です。未経験の仕事では思い通りの待遇が得られないこと多いですから、生活資金などは十分に余裕を持って貯金などで備えておくことが大切です。
キャリアチェンジの失敗実例
シニアのキャリアチェンジはメリットもありますが、失敗例も多いのは確かです。よくある失敗例の一つは、今の自分について、分析ができていなかったケースです。シニア世代だと、体力や仕事を遂行する能力に衰えがあることは否めません。健康不安を抱えている人も多数います。 若い人と同様のシフトで働き、夜勤や長時間労働などについていけずに体調を崩す人も少なくありません。パソコンスキルなど、新しい変化に対応することが難しく、退職を余儀なくされる例もあります。もう一つの例とは、経済的な問題でキャリアチェンジに失敗するケースです。 例えば、退職してから次の仕事に就くまでのブランクが長い場合、資格取得などに相当なお金がかる場合などは、生活費についてはきちんと考えておかなければなりません。計画的に貯金をする、早い時期に資格を取得しておくなどの準備が必要になります。 ◆起業する時の注意点 さらに大変なのは、起業する場合です。十分な見通しを立てずに、高額の初期投資をしてしまった場合、起業してすぐに困窮してしまうこともありえます。自分の会社を作ることが夢だったという話はよく聞きますが、シニア世代になって慣れない仕事を始めるのは大変です。 事業が見込み通りにいかない、病気になるなどのリスクは、想定しておかなければなりません。経済的な見通しの甘さから家族の不和を招いてしまい、幸福な老後が遠ざかってしまう例もあります。