オーデマ ピゲ「ロイヤル オーク」の新作キャッチ ミラノで実感“レディース祭り”
■37mm フライング トゥールビヨン
春のロイヤル オーク祭りのゼンマイ女子的クライマックスが、このハイコンプリケーションウオッチでありハイジュエリーウオッチでもある「ロイヤル オーク フライング トゥールビヨン エクストラ シン(RD#3)」です! フライング トゥールビヨンというのは、簡単にいうと時計の精度を向上させるための複雑機構で、時計愛好家にとっても憧れの存在です。その華麗なたたずまいに目を奪われますが、驚くのが、その薄さ! これまでご紹介したシンプルな自動巻きモデルのケース厚が8.8mmから9.1mmなのに対して、このモデルはトゥールビヨンを搭載しながらも8.1mmというスリムさです。 近年では、女性のためのトゥールビヨンも多少増えつつありますが、こうしてロイヤル オークの37mmサイズで、まばゆいダイヤモンドをまとって登場したのは、オーデマ ピゲの女性に対するオマージュに他ならないでしょう。 ロイヤル オークが依然として入手困難であることには変わりありませんが、こうしてフェミニンな女性向けのモデルに力を入れていることから、女性ユーザーはこれまでより多少なりとも、手に入れられるチャンスが増えてきそう。 今回、ミラノで新作の全てを手にし、じっくり取材したことで、私もロイヤル オーク熱が再燃しています。そしてすごく気になったのが「イエローゴールド」の復活! 他ブランドからも続々と登場しているグラマラスなイエローゴールドウオッチを、次回はじっくりご紹介したいと思います。 文:岡村佳代(ウオッチ&ジュエリージャーナリスト)
岡村佳代
学生時代から執筆活動を開始。女性向け本格時計のムックに携わったのをきっかけに機械式時計の魅力に開眼。本格時計に関心が薄かった女性にその魅力を伝えるべく、女性誌などを舞台に活躍してきた。高級ブランドが集まるスイスの時計フェアを中心に世界での取材経験も豊富。 ※この記事は「THE NIKKEI MAGAZINE」の記事を再構成して配信しています。