オーデマ ピゲ「ロイヤル オーク」の新作キャッチ ミラノで実感“レディース祭り”
連載《ゼンマイ女子》Vol.17
春! いくら暖冬だったとはいえ春服を着るとテンションが上がるし、いい季節がやってきましたね。しかし、時計界に携わる人々にとっては「シーズンイン」(笑)、浮かれてはいられません。そう、ラグジュアリーブランドの多くがその年の新作ウオッチを発表する「時計の季節」なのです。 【写真】新モデルの魅力をもっと…ディテール・スペック・価格を全部チェック! 2024年4月にはジュネーブで大きな時計フェアが開催されますが、それに先駆けて時計の春の扉を開いたのは、「オーデマ ピゲ」! 3月4日にイタリア・ミラノで開いた参加者限定の発表会でお披露目された珠玉の新作の数々をいち早くご紹介したいと思います。 かつてはジュネーブで開かれる世界的な時計フェアに参加していたオーデマ ピゲですが、2021年から「AP SOCIAL CLUB」と銘打った独自のイベントで新作を発表するようになり、今年はミラノでの開催となりました。 オーデマ ピゲの2024年最初の新作発表は、さながら「春のロイヤル オーク祭り」でした!
■「世界3大」の高み 入手にも壁が…
余談になりますが、「世界3大時計ブランド」は、オーデマ ピゲ、パテック フィリップ、ヴァシュロン・コンスタンタンといわれています。誰が決めたのだろうという疑問はあるのですが、このラインアップに異論を唱える人がいるとしたら、よほどのヘソ曲がりでしょう。 それに対抗して、というわけではありませんが、「世界3大入手困難時計」というのを「私調べ」で定義しております(笑)。ここ数年「いったいどうしたら買えるんだ!?」という素朴かつ重要な疑問の答えを探求し続けてきました。ロイヤル オークもそのひとつ。この連載でも2023年に「どうしたら買えるのか?」というテーマで取り上げましたが……。今回、私たち女性にとって「朗報」をキャッチしました! ロイヤル オークという時計、そしてオーデマ ピゲというブランド自体、どちらかというと男性的なイメージが強いかもしれませんが、2024年の新作は例年に比べ、かなり女性ユーザーにスポットを当てた展開になっています。 このことから、今後は女性ユーザーに対してよりポジティブに、アクティブにアプローチしていくグローバル戦略がうかがえます。 実はオーデマ ピゲは、歴史的に女性との関わりが深いマニュファクチュール。1875年の創業のころから、当時は珍しかった女性のためのジュエリーウオッチも手がけており、女性をリスペクトするウオッチメイキングの伝統を大切に育んできました。 現在も、スイスのル・ブラッシュの本社では常に多様性を重んじています。それは「時計の多様性」、そして「時代の多様性」。 女性が社会で活躍しているこの時代だからこそ、女性が自ら選び、手に入れ、まとうことができるフェミニンなモデルのバリエーションを増やしていくこと。それをきっと自らの使命として捉えているからこそ、2024年最初に発表した新作が、これだけ華やかな顔ぶれになったのだと私は受け取りました。