大阪府・吉村知事が定例会見8月5日(全文5完)大阪独自の失業対策を検討中
これからどんどん失業者が増えてくる
それからもう1つ、やっぱり雇用対策です。これからどんどん失業の方が増えてくると思います。失業率が1%増えたら、2000人の、あってはなりませんがお亡くなりになる方が出るというのも聞いていますし、統計によってはもっと多くの数の方がお亡くなりになるというのも聞いています。そうじゃなくても離婚率が増えたり、生活保護の申請が増えたり、本当に経済が傾くっていうのは、どんだけ社会経済、生活に、命に影響を与えるかっていうのは僕は身に染みて認識しています。 その中で、特にこの失業対策っていうのを大阪独自で進めていけないかっていうのは今検討してる最中です。なので、今回のポビドンヨードもどんどんいろんな批判もあるけど、ある意味このコロナがわれわれに与えている強烈な破壊力との見合いでわれわれもやり方っていうのは考えなきゃいけないんじゃないかと思いますよ。給料が減らない、僕らみたいなグループはいいけども、そうじゃない人たちがたくさんいるということを僕は考えてやっていかなきゃいけないと思っています。 司会:すいません、そしたら最後の質問、まとめてお願いします。
リニア新幹線は作るべきか
横田:フリーの横田一ですけども、世田谷区の保坂区長がニューヨークをお手本に、東大の児玉教授の助言を受けながらPCR検査の大量検査、いつでも無料でどこでも受けられるという世田谷モデルを発表してるんですが、これの受け止めを大阪でも似たような取り組みをするのかというのが1点と、あと、先ほどのリニアの件で、JR東海は赤字に転落したという発表をしてるんですが、それとすればV字回復しなければ、黒字でリニアをつくるというスキームはもう破綻すると、そういうふうに見られてないのかどうかということと、黒字が出ない場合は国民負担でつくることになると思うんですが、そうしてまでもつくる必要があるというふうに考えているのかどうか、2点お願いします。 吉村:世田谷の保坂区長については、それぞれ特別区ですから、自前の保健所も持ってらっしゃると思いますし、区長独自の判断としてされていることだということですから、これは注視していきたいと思います。今、大阪府において、特に検査が一番多いのは大阪市ですけども、その世田谷区の方式をそのままわれわれに当てはめるっていうのは、現状ではそう簡単にはできないだろうなと思っていますし、やる必要もないだろうなと思ってます。世田谷方式、東京で始まりましたけど、23特別区の中で始めましたんで、それが必要だということであればほかの特別区にも広がってくるんじゃないかと思いますし、その動きは注視はしたいと思いますが、大阪において現在導入する予定はありません。必要なPCR検査をしっかりやっていくと。これはオール大阪でやっていくということに変わりはないです。 それからリニアについては赤字という話でしたが、やはり大動脈になってるこのJRの東京・大阪間を結ぶようなこういうところですら経営が非常に厳しい、こんなんはなかなか普通ないわけですけども、まさにそれがコロナの怖さだと、経済。この大動脈のこのJRの東海、JRの北海道なんかは非常に経営がもともと厳しいところがあったりしますけど、ここら辺でも乗客率も数%とか、そういう状況になっているって見たときに、本当にこのコロナが社会に与える影響っていうのは強烈だなと、あらためて実感をしています。