イライラ、寝起きがだるい...「働きすぎている人」にでる体の危険信号
「少し値の張る予定」を入れ時間で仕事を切り上げる
では、頑張りすぎや自己否定の習慣を脱するには、まず何から始めればいいのでしょうか。 その最初の一歩としてお勧めしたいのが、オフの時間を強制的に作ることです。週に一度で構いませんから、平日の夜をあらかじめ「オフ」にしてしまいましょう。例えば、ジムのパーソナルトレーニングやゴルフの個人レッスン。女性の方ならエステなどの選択肢もあります。個室サウナや、映画の予約を取る、などのやり方もいいでしょう。 とにかく、時間が決まっていて、なおかつ単価がそれなりに高く、すっぽかしたら「もったいないな」とダメージを受けるくらいのものにしてください。こうした予約を入れることによって、その時間が強制的にオフになります。 頑張りすぎるタイプにありがちな「毎日21時や22時まで普通に仕事をしてしまう」といった事態を防ぐことができるのです。 こうしておけば「あとちょっと、これだけ済ませてから帰ろう」「部下から相談のチャットが来たから、返信だけ」などと、ずるずる仕事をしてしまうこともなくなります。つまり、「時間が来たら強制的に仕事スイッチを切る」という習慣をつけるということ。まずは、ここから始めてみてください。
普段と違う人間関係で自分を客観視する
そしてもう一つ、ぜひ試していただきたいのが、仕事とはまるで違う世界の人間関係を充実させること。例えば、学生時代の友人と久しぶりに会ってみたり、町内会のような地域のコミュニティに顔を出してみたり、といったことですね。新しい趣味を持ち、その集まりに参加する、などもお勧めです。 ポイントは、日常的に接する人たちとは違う、言わば「違う世界で生きている人」と交流する機会を設けることです。会社勤めの方にとっては、フリーランスや商店主といった人たちなどが当てはまります。こうした人との交流こそ、とても良いリフレッシュになるのです。 というのも、それが自分を客観的に見るための、絶好の機会になるから。不思議なもので、頑張りすぎている人の周囲には、同じくらい頑張りすぎている人が集まるものです。 普段会わない人に「大変な仕事ですね」「ちょっと、働きすぎじゃないですか」と驚かれて、そこで初めて自分がオーバーワークだったと気づく、なんてこともよくあります。また、利害関係がない分、愚痴などを吐き出しやすい、というメリットもあります。 もちろん、仕事とはまったく関係ない話を楽しむこと自体も、いいストレス解消になるでしょう。私自身、久々に学生時代の友達を集めて飲んだら驚くほどスッキリした......といった話は、相談に来る方々から驚くほどよく聞きます。 学生時代の仲間を久々に飲みに誘うも良し、ちょうどいいコミュニティがなければ、近所に「行きつけの店」を見つけ、そこに通うという手もあるでしょう。いずれにせよ、ぜひ「普段とは違う人間関係」に飛び込むことを、日頃から意識していただければと思います