50代なら知っておきたい! 2年目の「新NISA」、初心者さんとNISA2年生へのアドバイスと注意点
注意点2●年間で利用できる金額に上限がある
「利益が出ればとてもお得なNISAゆえ、一人当たり利用できる上限額が決まっています。1年間で360万円です。 NISAにはふたつの枠があり、「つみたて投資枠」が年間120万円、「成長投資枠」が年間240万円という内訳です。 この金額は単に上限というだけで、ここまで利用しなくてもOK。月100円など少額の積み立てでもよいのです。 ちなみに、新NISAになる前までは、期限が5年や20年などと決まっていましたが、新NISAにリニューアルされてからは期限が無期限となりました。 つまり、一生涯利用できることになったのですが、一生涯で利用できる『生涯投資枠』として、1800万円(そのうち成長投資枠は1200万円)の上限があります。さらに、NISAで買った商品を売却すると、その金額分が翌年復活する仕組みもあります。 ただ、1800万円という上限額を気にするのは少し先の話になりますので、投資初心者の方はまずは投資を始めてみて、何百万円も増えてきたら意識をするといいでしょう」
注意点3●ふたつの枠は、どちらかひとつではなく両方使える
「先ほど、NISAには『つみたて投資枠』と『成長投資枠』のふたつの枠があるとお伝えしました。 以前のNISAでは、2種類あるうちどちらかしか使えなかったのですが、新NISAでは、このふたつの枠の両方を使えるようになりました。 『つみたて投資枠』では、長期の積み立て・分散投資に適した一定の投資信託に限定されています。いずれも金融庁のお墨付きのラインナップで、基本的に『積み立て』で投資をしていきます。 『成長投資枠』では、株式や投資信託などを売買できます。『つみたて投資枠』に比べると、投資できる商品が幅広いイメージです。積み立てでも一括でも、どちらでもOKです。 このふたつの枠では、『成長投資枠』のほうが、資産がぐんぐん成長しそうなイメージですが、単に名前がそうなっているだけで、『つみたて投資枠』よりも必ず増えるという意味ではありません。 投資初心者の方は、まずは商品が絞られていて選びやすい『つみたて投資枠』から、積み立てで投資をしていくとよいと思います」