2児の母・青木裕子「子どもの”やりたい!”を支えるのは親の計画性?」FRaUこどもコンテストを見て考えたこと
フリーアナウンサー、VERYモデルとして活躍する青木裕子さん(instagram: @yukoaoki_official)は、10歳と8歳の2人の男の子の母。4月には、青木さんがお子さんたちと一緒に実践してきた「体験学習」の具体例や、小学校受験の大原先生による月々のアドバイスなどを掲載した、書籍『「学びが好きな子に育つ!」 青木裕子の3歳からの子育て歳時記』が発売されました。 【写真】青木裕子が、20代女性の「子どもは産みたくない」という言葉で考えたこと 子育ての正解ってある? 教育ママじゃダメ? 子どもにとって“本当にいいこと”って? などなど、青木さんが子育てをする上で日々感じているアレコレを、「子どもの教育」をテーマにしつつ徒然なるままに語っていただいている本連載。今回は、子どもの自主性をサポートする親の計画性について。
本当は計画的に動きたい......
次男がおでこを縫う怪我をした。 日曜日の夜、家で棚の扉にぶつかって、小さな怪我だけれど血がいっぱい出た。子どものおでこの怪我は初めてではない。次男は泣くが、私は大量の出血にも慣れたものだ。「あー、これ縫った方がいいやつだなあ」から「明日学校休んで病院いくかあ」となって、「スケジュールを調整しよう」までさほど時間はかからなかった。 けがは不可抗力だから(とはいえ、棚に自分でぶつかっていくってどういうこと? )仕方がない。「子育てするってこういうことだよなあ」と改めて感じる。いつ何が起きるかわからなくて、瞬時に判断することが求められて、そして予定変更は日常茶飯事だ。 さすがに10年も続けていると諦念にも似た心構えがあって、ちょっとやそっとのことでは動じない。それでも、年末の慌ただしさを感じ始めたこの時期は吐き出す溜息の量も増えてしまう。やるべきことがたまっているのだよ。ためている私が悪いんだけどね。まだまだ修行が足りんのだ。 さて、子育てには、突発的な物事に対応する臨機応変さと同時に、中長期的な視点をもってやり遂げる計画性が必要だと感じている。そして、その計画性というのが私には欠けている。だから、子育て全般いつも結構ぎりぎりだ。〈子どもと一緒に体験を〉はいいのだけど、実際のところ、たいていの場合“どうにかこうにか”の繰り返しだ。 「お月見団子作る時間が15分しかないよ」とか、「明日からの旅行まだ荷造りできていない」とか。もっと計画的に余裕をもって動ける人間になりたい。そして、行き当たりばったりじゃなくて、じっくり取り組むことも子どもたちに伝えたい。本当は。