与野党攻防 石破首相に政権続投の兆し 首相指名選挙“キーマン”玉木氏は“どちらにも投票しない”
日テレNEWS NNN
30日の天皇皇后両陛下が主催する秋の園遊会には石破首相の姿もありましたが、衆院選の過半数を失い、その胸中は穏やかとはいかないようです。国民民主党の協力を得ようと水面下の攻防が行われていたましたが、その後はどうなったのでしょうか。 ◇ 30日、石破首相はモーニングを着用し、和服姿の妻・佳子さんとともに官邸を出発。現職の首相夫妻として、「秋の園遊会」に参加しました。
首相としての公務を今後も続けていけるのか、その命運を左右するのが、来月11日で最終調整されている特別国会での首相指名選挙です。 投票の結果、過半数に届く候補者がいない場合、上位2人の決選投票となり、多数を獲得した方が首相となります。 自民党と立憲民主党のどちらが議席数を多く伸ばした国民民主党の協力を得られるのか注目されていましたが、30日、その“キーマン”が投票先について方針を発表しました。 国民民主党 玉木代表 「民意として“政治とカネ”、厳しい審判を得ている。石破首相に(票を)入れるわけにもいきませんし、勝つ見込みのない野田さんに入れるわけにもいきません。1回目も2回目も玉木雄一郎と書くのが一番、我々に託してくれた民意にかなうものだときょう、方針を確認しました」 ──自公や他党との協議を経ても投票先は変わらない? 国民民主党 玉木代表 「変わりません」 玉木代表は石破首相、野田代表、どちらにも投票しないと明言。
一方、政権交代を目標にかかげる野田代表。実は30日、日本維新の会の馬場代表や共産党の田村委員長と会談を行い、首相指名選挙での協力を要請していました。 立憲民主党 野田代表 「首班指名選挙では野田とぜひお願いしますと、端的にストレートにお願いをさせていただきました」 しかし、日本維新の会の藤田幹事長はその後の会見で… 日本維新の会 藤田幹事長 「簡単に(野田代表の)名前を書くということは、いたしかねるというのが正直なところ」 ──馬場代表の名前を書く? 日本維新の会 藤田幹事長 「そうですね」 日本維新の会と国民民主党が石破首相にも野田代表にも投票しない場合、仮にほかの野党全員が野田代表に投票したとしても、与党の数字には届かないため、石破首相が引き続き選ばれる公算が大きくなりました。