与野党攻防 石破首相に政権続投の兆し 首相指名選挙“キーマン”玉木氏は“どちらにも投票しない”
実質的に自民党に有利になる行動をとると明言した玉木代表。野党第一党の立憲民主党と連携をするより、自民党との連携を模索した方が政策を実現できると判断したとみられます。 首相に選ばれる見通しが立たなくなってしまった野田代表。ある立憲民主党幹部は玉木代表の判断について「石破首相を応援する行為だ。選挙で出た民意と反対の行動だ」と批判しています。 政権続投の兆しが見えてきた自民党。ただ、野党の協力がなければ安定した政権運営ができない状況は変わらず、自民党は31日に国民民主党と幹事長らが会談し、政策協議を呼びかける方針です。 石破首相は、経済対策をはじめとした国民民主党の政策を取り入れる姿勢を示すことで協力を得たい考えで、玉木代表は「103万円の壁」撤廃などを自民党側に受け入れさせ、実現したい考えです。
こうした中、自民党内ではいわゆる裏金議員らに動きが… 正午過ぎ、衆議院の議員会館で片付けに追われていたのは、選挙で落選した旧安倍派の高鳥修一氏です。 ──午後1時までにパッキング? 旧安倍派 高鳥修一氏 「そうです。もう時間との戦いです」 片付けのリミットまで残り40分ほどですが、部屋には多くの本が残り、中には… ──安倍元首相ですかね? 旧安倍派 高鳥修一氏 「そうですね」 ──(安倍元首相の)写真がたくさんがあるが気持ちは? 旧安倍派 高鳥修一氏 「今回の選挙の結果、今の自民党のありかた、とても残念だと思いますし、安倍先生に申し訳ないなと」 自民党から公認されたものの落選した高鳥氏。 一方、世耕弘成氏・萩生田光一氏・西村康稔氏・平沢勝栄氏の4人に対し、自民党は自民党の会派に入るよう要請。承諾を得たということです。非公認にした議員らをすぐに追加公認しないことで批判を避ける狙いがあるとみられます。 また、無所属で当選していた、三反園訓氏と広瀬建氏も会派入りするということで、自民党が着々と仲間を集めています。 (10月30日放送『news zero』より)