「命あってのだよね」 狩野恵里アナが明かす レーサーの夫・山本尚貴選手SF引退への心境
「中嶋監督が英断してくださったから…」
実は事故によるけがで、首に大きな損傷を負った山本選手。復帰戦となった2024年スーパーフォーミュラ初戦では3位で表彰台に上り、復活を強く印象づけます。それだけに鈴鹿でのシーズン最終戦を直前に控え、自ら「スーパーフォーミュラ引退」を発表すると大きな話題になりました。 狩野さんによると、山本選手は引退会見でも語ったように、体やこれからを心配した所属するナカジマレーシングの中嶋悟総監督から、「体のことが心配だから今年で後進に譲ってほしい」と伝えられたことが、決断のきっかけになったと語りました。 「引退って話になったとき、やっぱり正直ほっとした、安堵したというのが、一番の本音ですね」と、妻としての気持ちを明かした狩野さん。背中を押してくれた中嶋監督への感謝は、とても大きいと語ります。 「中嶋監督の親心には本当に感謝しかありません。ありがたいことに惜しんでくださる方もいて、彼はまだ乗りたかっただろうし、まだまだできたかもしれない。ただ、夢のある仕事だから、自分からマシンを降りる気持ちにはなれないと思うんです。誰かが止めてくれないと、決断できないこと。中嶋監督が英断してくださったから、決められたと思っています」
引退セレモニーや花束贈呈サプライズ登壇の舞台裏
たくさんのファンを持つ人気レーサーの山本選手。ラストランのあとには、レースを主催するJRP(日本レースプロモーション)によるサプライズで、セレモニーが行われました。そこではさらなるサプライズとして、狩野さんが花束贈呈に登壇した場面も話題に。 「これまで夫婦そろって、表舞台に立つことがなかったんです。レースやファンを大切にしている人なので、家族が出てくるのを嫌がるかな……と思う気持ちが、8割くらいありましたね」と、葛藤があったそう。 そんな狩野さんのサプライズ登壇のきっかけを作ったのは、元テレビ東京アナウンサーで、現在はトヨタ自動車社員の森田京之介さんです。 「レースの5日ほど前に、もりちゃん(森田さんの愛称)からLINEが来たんです。『サプライズで引退セレモニーを考えていて、JRPの担当の方をつないでもいいですか?』といった内容で、すごく迷いました」