「命あってのだよね」 狩野恵里アナが明かす レーサーの夫・山本尚貴選手SF引退への心境
テレビ東京の女性アナウンサー・狩野恵里さん。夫・山本尚貴さんは、レーシングドライバーとして活躍しています。「Hint-Pot」編集部では年末年始に特別企画として狩野さんにインタビューし、全4回の記事を掲載。第3回は、昨年11月にスーパーフォーミュラを引退した夫への思いや、サプライズで登壇したセレモニーの裏側について伺いました。 【写真】夫のSFラストランを鈴鹿で観戦した狩野恵里アナ タオルを掲げて涙を流す姿も 実際の投稿 ◇ ◇ ◇
「真正面から観られない」 2023年クラッシュ後の変化
「夫婦であり、子どもたちの父母でもあるけれど、働き人としてお互いに、リスペクトし合える存在でいたいと思っているのが大きいです」と、仲良し夫婦の秘訣を語った狩野さん。2016年8月に結婚した夫の山本選手は、スーパーフォーミュラやSUPER GTという日本最高峰の自動車レースで活躍するトップレーサーです。 レーシングドライバーとアナウンサー。大きく異なる仕事を持つ夫妻は、互いの仕事をリスペクトするからこそ、普段は相手の仕事について具体的な話はしないといいます。 ただ、危険を伴うレーサーという夫の仕事柄、「命あってのだよね。本当に生きてないと、意味がないからね……みたいな話はしていました」というふたり。しかし、2023年9月のSUPER GT決勝レース中にクラッシュし、山本選手は2か月の入院をする大けがを負いました。 狩野さんが「こんなにも命の危険を感じたことは、ありませんでした」と振り返る重傷から、懸命のリハビリを経て、山本選手は2024年シーズンのレースに復帰。11月に惜しまれながら、3度のシリーズチャンピオンを果たしたスーパーフォーミュラを引退しましたが、今後もレーシングドライバーとしてSUPER GTでの戦いは続きます。 「応援はもちろんするし、信じてはいるんですけど“万が一”が起こっての事故。それ以来、真正面から観られないというか……。テレビでレースを観るときはルーティンとして、ジグソーパズルとか、何か違うことをしながらじゃないと観戦できなくなりましたね」 山本選手を近くで応援し、誰よりも信じているけれど、妻として、家族として強い不安や心配を覚えた本音を狩野さんは明かしてくれました。