不妊治療の現場から。一人ひとりに合った「オーダーメイドの不妊治療」って?医師が回答
「そろそろ不妊治療を…」と考え始めたものの、クリニック選びに困っている方が多いのでは? そこで『妊活たまごクラブ』編集長が、それぞれ特長が異なるクリニックを訪問し、取材しました。ぜひ、参考にしてみて! 【画像】排卵とセックス、年齢別の妊娠率について 今回は、「仕事と不妊治療の両立」も支援している「杉山産婦人科 丸の内」院長の黒田恵司先生にご回答いただきました。
☆Keyword
●東京駅直結・完全予約制で働きながら通院しやすい ●日々進化する不妊治療を最新の設備でサポート ●着床不全や不育症の特殊検査も実施
【Q】東京都内に3つのクリニックがありますが、ここ丸の内院の特徴は?
【A】世田谷本院で培った経験を活かし不妊治療や内視鏡手術、体外受精に特化した新しい形です ■黒田恵司 先生(以下、黒田先生)「1万人以上の治療経験を持つ東京・世田谷の杉山産婦人科が、生殖医療に特化して開院したのが新宿と丸の内です。中でも2011年にオープンした丸の内は、国内初の日帰り不妊内視鏡手術や腹腔鏡下手術を実施。また、東京駅からのアクセスもよく、仕事と不妊治療が両立できるよう、診察時間などに配慮しています」
【Q】「一人ひとりに合ったオーダーメイドの不妊治療」を謳っていますが…
【A】不妊の原因は人それぞれ。コミュニケーションを大切に、その方に最適な治療法を提案します ■黒田先生「通常の性生活を送っているのに1年以上妊娠しない、そんな場合はなんらかの原因があるはずです。しかも、その原因はカップルによって女性の場合もあれば、男性の場合もある。そのため、それぞれに必要な検査を通して原因を探り、妊娠の可能性を見いだしていきます。その結果、一人一人の状況に合ったオーダーメイドの治療ができるよう対話も大切にしています」
【Q】仕事と不妊治療を両立しやすいよう工夫していることを教えて!
【A】診察時間や胚移植時間を延長し、仕事を休まずに体外受精ができる体制を整えています 【採卵室】胚培養士が状態を確認しながら行う採卵室。卵子凍結(未受精卵凍結)保存も行っているのが特徴 【リカバリー室】採卵や胚移植後の安静時に使用するリカバリー室は、ベッドタイプとリクライニングチェアタイプを用意 ■黒田先生「通院回数が多かったり、長時間かかると、仕事との両立が困難に。そこで毎朝8時から受付けを開始。仕事に支障がないよう、月・水・金は19時まで、火・木は18時30分まで診療を受け付けています。また、土日・祝日も体外受精や人工授精の体制を整えるなど、仕事をしながら治療が続けられる工夫をしています」