「ここで来たか…」渋野日向子は会心のナイスパー締め
◇米国女子◇Danaオープン for チルドレン 2日目(19日)◇ハイランドメドウズGC(オハイオ州)◇6666yd(パー71) 【画像】まさかのハーフ「52」 日本オープン覇者に何が起きた? 最終9番、渋野日向子のフェアウェイバンカーからのセカンドは奥にこぼれた。ラフからの寄せは、砲台グリーンに乗った後でひたすらピンに向かって下りのラインとなる難しいシチュエーション。オーバーしてパーパットが4mほど残った。 この時点で通算1アンダー。イーブンパーに落とせば一気に予選通過が微妙になる状況で際どい一打をねじ込んだ。「71」で踏みとどまり、50位として7試合連続の予選通過、3度目の大会出場で初の決勝ラウンド進出を決めた。 中継局WOWOWのインタビューでは「『ここで来たか』と思いましたけど…」と笑いながら、「3打目もすごく難しいアプローチ。(パーパットは)きょう少なかったスライスラインで、久しぶりに打つなというパットの感覚だった。悔いなく打ち切ろうと思って、入って良かったです」。少しホッとした様子で振り返った。 「あれ(9番)くらいの距離を外しまくってしまったので、すごく苦しいラウンドだった」という18ホール。初日以上に振れている感覚はあり、飛距離も出たが、フェアウェイキープ率は78.57%(11/14)→64.28%(9/14)と少し乱れた。それでも、「最後まで集中して攻めのプレーが、ショットに関してはできたかなと思います」。パーオン率83.33%(15/18)は初日よりも高い数字だった。 折り返しの18番(パー5)でガードバンカーからミスしてボギー先行。その後もグリーン上で伸ばせない展開にあって、唯一のバーディを後半4番で獲った。慎重な番手のジャッジから、アイアンショットをピン手前3mへ。ただ、チャンスを生かしたバーディパットにも「自分の中ではちょっと引っ掛けた感じの入り方。あれだけでしたね」と苦笑いを浮かべる。 今季限りでフルタイムでのツアー参戦を終えるレキシー・トンプソン、2年前の大会覇者であるギャビー・ロペス(メキシコ)との予選ラウンドに「ホントに素晴らしいプレーヤーで、すごく魅力的。楽しみながら回っていました」とテンションも上がっていたという。「あと2日間できるのはすごくありがたい。まだまだ修正点があるので、2日間伸ばしきれるように」。バーディ合戦の上位陣に少しでも迫っていきたい。