スバル、2025年のスーパーGT用BRZは新車を投入しコンセプト&カラー刷新。ドライバーは不変でリベンジ目指す
1月10日、東京オートサロン2025にてスバル/STIが2025年のモータースポーツ参戦計画について発表。その中でスーパーGT・GT300クラスの体制が明らかにされた。 【動画】「勝利のために全力を尽くす」レッドブルF1代表、ホンダとのラストイヤーに向けて意気込み語る 2024年シーズンはトラブルにも祟られ、ドライバーズランキング16位に沈んだスバル。2025年もR&D SPORTとのタッグでBRZでGT300に参戦する。総監督はSTIの小澤正弘、監督はR&D SPORTの澤田稔で変更はなく、ドライバーも井口卓人と山内英輝という不変のラインアップを継続するが、使用するBRZはチャンピオンイヤーである2021年から4シーズン使用していた個体から新車にスイッチする。 STIの賚寛海社長は、2024年シーズンがトラブル続きで苦しい1年となったことはファンに申し訳ないとしつつ、「(苦戦の要因は)チームがギリギリの調整をした結果だと思っています。ただトラブルシューティングはしていますし、予見性を高めるものを取り入れていますので、今年は必ずや王座を奪還できると思っています」と意気込んだ。 また新車のBRZについて賚社長は、車体の剛性アップに加え、空力面でも空気抵抗低減とダウンフォース確保の両立に関して新しいコンセプトを刷新したと説明。これについて小澤総監督に聞くと、フロントカウルの形状はこれまでリヤウイングに向けて空気を直線的に多く流すコンセプトから、車体側面により空気を流すコンセプトに変更したという。また、2025年の規則に合わせたタイヤとホイールの開発にも取り組んでいるとのことだ。 STIはニュルブルクリンク24時間の参戦体制も発表。辰己英治総監督の勇退につき、沢田拓也氏を監督に迎え、ドライバーはカルロ・ヴァンダム、ティム・シュリック、佐々木孝太、久保凜太郎を起用する。
戎井健一郎