RZの魂を受け継いだ、ヤマハ最後の2ストロークスポーツバイク「R1-Z」
改良を重ねつつ、約10年というロングライフモデルとなった
R1-Zはフレームの剛性アップやサスペンションの設定変更、ラジアルタイヤの採用や馬力規制に対応するためのCDIの変更といったマイナーチェンジを繰り返しつつ、約10年という長い期間製造されたロングセラーモデルとなった。 エンジンもフレームもRZとは異なる成り立ちではあるが、R1-ZはRZの魂を受け継いだ明確な後継車であり、多くのヤマハファンがそれを受け入れた。そして、高価格化してしまったレーサーレプリカたちに対して、手頃な価格で速い250ccスポーツバイクとして若いライダーにも大いに受け入れられたのである。
R1-Z主要諸元(1990)
・全長×全幅×全高:2005×700×1040mm ・ホイールベース:1380mm ・シート高:775mm ・乾燥重量:133kg ・エジンン:水冷2ストローククランクケースリードバルブ並列2気筒249cc ・最高出力:45PS/9500rpm ・最大トルク:3.7kgm/8500rpm ・燃料タンク容量:16L ・変速機:6段リターン ・ブレーキ:F=ディスク、R=ディスク ・タイヤ:F=110/70-17、R=140/70-17 ・価格:48万9000円(当時価格)
後藤秀之