走力兼備の技巧派が後半35+8分に大仕事。MF天野太陽が同点ヘッドで静岡学園を救う
[7.28 インターハイ2回戦 東山高 1-1(PK2-3)静岡学園高 JヴィレッジP2] 【写真】「いとこがSixTONESジェシー」驚きの告白をしたパリ五輪サッカー日本代表FW 静岡学園高(静岡)は後半ラストプレーでMF天野太陽(3年=大阪市ジュネッスFC出身)が劇的な同点ヘッド。MF原星也(3年)が右サイドから仕掛けて上げたクロスを頭でゴール左隅へ流し込んだ。 「走ったら、そこにボールが来たんで、あとは決めるだけでした」と天野。登録身長172cmと特別なサイズがあるわけではないが、ヘディングに苦手意識はない。最後のチャンスをしっかりと仕留めると、「振り返ったらベンチからみんな出てきてくれて、これは行くしかないなって」味方の下へ駆け寄って歓喜の中心になった。 チャンスメーク力の高いMFはこの日、トップ下の位置で先発。チーム全体が東山高(京都)のハイプレスに苦戦する中、なかなか良い形でボールを受けることができなかった。「下がった時とかにCBが付いてきたりとかして、その裏を狙ったりだとか。あとは簡単に味方を使って、動き直してボールをもらったりっていうのは工夫してたところです」。天野は狭い局面を打開する動きと運動量が特長。縦パスをスルーするなど、攻略することを目指し続けていたが、相手の守りを崩したシーンはほとんどなかった。 それでも、「苦しい時でも 自分のプレーが出せるところは自信持っていい」という天野が、「(自分も)痺れたっす」という一撃でチームを救った。3回戦以降もチームを勝たせるような活躍を目指す。 インターハイは「去年、(登録メンバーとして)行かせてもらって、先輩たちが初戦で負けたっていうのを間近で見て、自分たちはそれを超えないといけないと思っているし、この大会を通じてどんどん成長していけるようにしたいっていう感じはあります」という大会。技巧派MFは活躍を続けてこの夏、大きな成長を遂げる。