MotoGP日本人ライダーの戦い【第13戦サンマリノGP】右手骨折から3週間。Moto2小椋藍、懸念を払拭する今季3勝目でランキングトップに浮上
Moto3古里太陽、0.033秒差の4位
Moto2クラスのルーキーシーズンを戦っている佐々木歩夢(ヤマハVR46マスターキャンプ・チーム)は、シーズン後半に入って平均的にポジションを上げている。前戦アラゴンGPでは12位でゴールし、ポイント獲得という一つの壁をクリアした。 今回もまた、Moto2クラスで初めて予選Q2へのダイレクト進出を果たしている。決勝レースでは終盤にタイヤが落ちた際、チャタリングに苦しんで16位でゴールとなったが、レース中は13番手付近で争っていた。佐々木自身も「コンスタントによくなってきている」と、明らかにシーズン前半とは違う位置でのレースに手ごたえを感じている。 Moto3クラスの決勝レースでは、古里太陽(ホンダ・チームアジア)が好レースを見せた。トップ集団に加わる走りで、古里としては優勝をねらっていたという。ただ、レース終盤、追い上げてきたアンヘル・ピケェラス(レオパード・レーシング)が優勝争いに加わってさらに混戦となり、古里は自分の展開にすることができなかった。3位とはわずか0.033秒差の悔しい4位となったが、次戦に期待を抱かせるレースだったことは間違いない。 23番手という後方からのスタートながら、鈴木竜生(リキモリ・ハスクバーナ・インタクトGP)は、序盤から攻めたあとにポジションを守って8位でゴールを果たした。ただ、鈴木にとっては、金曜、土曜に速さが足りず「残念なウイークだった」ということで、次戦での改善を誓っていた。 また、13番手からスタートした山中琉聖(MTヘルメット – MSI)は、1周目2コーナーで発生したアクシデントの影響を受けてコースアウト、スローダウンを余儀なくされ、大幅にポジションを落とし、17位でゴールした。 MotoGP第14戦エミリア・ロマーニャGPは、2戦連続で同じサーキットでの開催となる。イタリアのミサノ・ワールド・サーキット・マルコ・シモンチェリで、9月20日から22日にかけて行われる。
伊藤英里_Eri Ito