自分より他人を優先してしまう人が、自分に自信を持つための心がけ
これまでの「自分」との関わりも変えていく
本書の第一章では自信を持つための正しい人間解釈法を、第二章ではまちがった自信獲得法を、第三章以降はどうすれば自信が出てくるかといった内容を紹介しています。 このなかから、今回は今日から意識できるヒントを3つご紹介します。 1. 相手が大きく見えるのは「錯覚」 あの人に頼まれると断れない。言いなりになっている…。そんな恐怖心を感じる相手がいるとします。 ここではっきりさせなければならないのは、「その恐怖心は自分がある行動様式をとることによって一人で勝手につくりあげた恐怖心であるから、同じように自分の行動の仕方でその恐怖心は消えるものである」ということなのである。 (『自信ー心を強くするのは、それほど難しくない』168ページ) つまり、相手への恐怖心が自分の自信をなくす原因になっていると感じているならば、自分のなかでつくりあげた恐怖心(=錯覚)を自分で壊していかなければいけないということ。 本当は気持ちが進まない相手からのお願いごとを「このぐらいならいいや」と自分を騙すことなく、断じて受け入れないこと。自分の行動を変えていくことで、恐怖心も和らいでいくのだそうです。 2. 自分を実際以上に見せようとしないこと ちょっといいシャツを着たり、話題のバッグを買ってみたり。自分に自信を持つための投資は有効といえるでしょう。 しかし「行き過ぎ」はNG。加藤さんがすすめるのは、自信を持てない自分を変えたいと思ったら、「自分は自信のないまま、当分生きていこうと考える」。つまり、自信のない自分を受け入れるということです。 自分を実際以上に見せようとして、他人にむかってウソをついていたが、これからは事実をしゃべろう、というような勇気もでてくる。現実の自分を受け入れない限り、生活を変える勇気はでてこない。 (『自信ー心を強くするのは、それほど難しくない』196ページ) 「私たちは、ありのままの自分を受け入れてもらってはじめて、自信がつく」という加藤さんの言葉には、納得せざるを得ません。 3.「自信」は「自信」が育てる 自信をなくしたときや自己嫌悪に陥ったとき、誰にも会いたくないと引きこもってしまうこともあるでしょう。しかし、そのような行動が、ますます自信をなくすと加藤さんは書いています。 自信のないときこそ、確信に満ちた行動をすることである。自信のないとき、自分は自信がないと自分に言うよりも、自信があると自分に言いきかせるほうがよい。(中略)自分が「私はだめだ」と思って、身のまわりのことを投げやりにすれば、だんだんそうなっていく。 (『自信ー心を強くするのは、それほど難しくない』229~230ページ) 「私はだめだ」と思うと投げやりになっていく。ということは、「私は大丈夫」と自分に言い聞かせれば、物事がプラスに転じていくとも言えます。 冒頭で紹介した「自信を得たければ、自分の今までの人間関係を変えることである」という加藤さんの言葉にある「人間関係」とは、他人だけでなく自分との関わり方も含まれるのかもしれませんね。 自分を俯瞰し、自信を受け入れ、確信に満ちた行動をしていくこと。「自信」を身につけたいと思ったら、少しずつでも意識と行動を変えていきたいですね。 >>Kindle Unlimited3カ月無料キャンペーン実施中【10/20まで】 Source: 三笠書房
ライフハッカー・ジャパン編集部