カロリーが高いのはどっち? 「黒豆 or 栗きんとん」【ダイエットクイズ】
お正月に欠かせないおせち料理は、使用する食材にひとつひとつおめでたい意味や込められた願いがあります。おせちの種類も定番料理だけでかなりの数があり、食べるときの楽しみもありますよね。今回は、そんなおせちの定番料理の中から「黒豆」と「栗きんとん」を比較しました。どちらも甘めの味つけですが、カロリーはどちらが高いのでしょうか? 管理栄養士の資格を持つライター川越光笑さんに、カロリーについての詳しい解説をしていただきました。 【写真】誰でもできる簡単な動きなのに効果大「下腹ぽっこりストレッチ」
「黒豆」と「栗きんとん」カロリーが高いのは?
黒豆 作り方はお店やご家庭によってさまざまですが、黒い豆に映えるツヤが美しく、ふっくらほくほくとした食感がたまらない黒豆。上品で優しい甘さが後を引く、おせちの人気料理です。 栗きんとん 甘露煮にした栗をさつまいもや栗でできた餡とあえて作る栗きんとん。ねっとりとした食感で、濃厚な甘さが子どもにも喜ばれる一品。黄金色の見た目を金塊や小判に見立てていることから、金運上昇を願う料理に。 おせちの大定番ともいえる2品。特に甘党の方にはハズせないお正月料理ですが、どちらが太りやすいでしょうか? 正解は……? それぞれのカロリーと特徴を解説します。
カロリーが高いのは、「黒豆」
黒豆自体のカロリーが高め! おせち料理には、縁起のいい食材が使われているのが特徴です。その代表選手ともいえる「黒豆」と「栗きんとん」にもそれぞれ意味があります。「黒豆」は、豆(マメ)に元気に働けるように。「栗きんとん」は、見た目の色合いから金運アップの願掛けとして親しまれてきました。 そして、ここからが本題! 「栗きんとん」の主食材であるさつまいもより「黒豆」の豆自体のカロリーが高めなのが、「黒豆」の方が高カロリーになる理由のひとつです。 同じ100gで比べてみると、黒豆(ゆで)100g・155kcalに対し、さつまいも(皮なし・蒸し)100g・131kcalです。おせち料理は、保存性を維持することがポイントなので、それぞれ砂糖も多めに使うため、カロリーが高くなりがち。 ご家庭によって味つけは異なりますが、「黒豆」を作りやすい分量でエネルギーを算出した場合、100g・343kcalほど。 <食材の内訳>黒大豆100g、上白糖50g、しょうゆ小さじ1、塩少々など 「栗きんとん」も同様に100gで算出してみたところ約216kcalでした。 <食材の内訳>さつまいも1本、上白糖100g、みりん45gなどで調味、栗甘露煮8個 たとえば、「黒豆」の1人分として、豆皿に20gを盛ると約70kcal。「栗きんとん」を1人分として約80g・約174kcal。 当然ながら、どちらも調理法や食べる量によっても変わります。おせちは新年に少しずつ味わうためのお祝い料理なので食べ過ぎには気をつけて、お正月太りを避けたいものですね。 ※種類や量によってもカロリーは異なりますので目安として参考にしてください。 [参考資料]文部科学省 日本食品標準成分表2020年版(八訂)
川越 光笑(たべごとライター・編集者・管理栄養士)