「硬くて重い靴はやめる」を決断した70歳エッセイスト。「靴の外見にはもうまどわされないし『そこそこいい値段だった』で引かれる後ろ髪もない」
◆窮屈な下着 ラインを拾わない服ですてきに見せよう 若い頃からメリハリのあるナイスバディだった方には、少々抵抗があるかもしれませんが、もともと「平らなカラダ族」の私にとって、シェイプアップ効果はあるものの、窮屈な下着をやめるのは実に簡単でした。 もう60代早々で卒業しちゃった補正効果のある下着やキッチリブラですが、やめても何の問題もありません。 夏は、カップ付きのタンクトップ、秋はカップ付き半袖、冬はカップ付き長袖を。 どれも綿100パーセントのもので、白とベージュと黒の三色をシーズンごとに用意して、洗ってハンガーにかけてあるのを、その日の上に着るものの色合いに合わせて着用しています。 至極簡単。暑さ寒さ対策は、上に着るもので調整します。
◆おしゃれは「やめたくない」 「それだと、垂れたり形が崩れてきたりしない?」というご意見もあるでしょうが、もう(ニュートンに言われるまでもなく)引力の法則に逆らうことは「やめました」。 幸い、今はかつてのようなボディコンシャス系がファッションの主流じゃないから、昔はそういう系で決めてた70歳も、引力の法則を体現している(?)今のカラダでも、ラインを拾わない服で十分におしゃれに装えると思います。 窮屈な下着はやめるけど、すてきに見える好きな服はやめるつもりはなく、おしゃれは「やめたくない」です。 本当のことを言えば、外から帰ったらカップ付きさえすぐに脱いで、大きめTシャツにパジャマというスタイルになりたいのですが、それを許すと際限なくパジャマの人になりそうだから、「風呂上がりからのパジャマ時間をお楽しみください」と自分に言い聞かせています。 ※本稿は、『やめると人生ラクになる 70歳を越えたらやめたい100のこと』(アスコム)の一部を再編集したものです。
中山庸子
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