【高校受験】安全校を望む親vs挑戦校を受けたい子。親子間の「志望校選びバトル」究極の解決法
受験生がいるご家庭では、冬休みは親子共々ソワソワしながら過ごすことも多いのではないでしょうか。子どもの高校受験は親と子にとって大きな節目となるイベントです。今回はその受験において、親と子の希望進路が異なる場合の対処法をお答えします。 【画像】820人の親に聞いた、受験サポートで大変だと感じること。3位「成績の向上」、2位「モチベーション管理」、1位は?
◆高校受験はそもそも誰の課題なのか?
親が「確実に受かる学校を選んでほしい」と考える一方で、子どもが「チャレンジ校を受験したい」と願う場合、両者の意見が衝突することも珍しくありません(その逆もあり)。そのような場合は、アドラー心理学の「課題の分離」という考え方を活用しましょう。 高校受験において、まず考えるべきは「受験をするのは誰なのか?」という点です。この答えは明確で、受験は「子どもの課題」です。実際に受験を行い、学校に通うのは子ども自身であり、その選択に責任を持つのも子ども自身。 では、子どもの受験において親は関係ないのか?というと、もちろんそうではありません。幅広く情報を集めたり、塾代や受験料などを支援したりすることは親の役割です。しかし、最終的に志望校を選ぶのは子どもであり、その決定を親として尊重することを忘れてはいけません。 もし親が子どもの課題を自分の課題として抱え込むと、「ねじれ」が生じ、親子間の信頼関係が損なわれることがあります。このねじれを防ぐためにも、親が自分の役割と子どもの役割をしっかりと切り離して考えることが大切です。 志望校選びにおいて、親が安全圏を求める気持ちは理解できます。しかし、チャレンジ校に挑みたいという子どもの希望をくむことも、主体性を育むうえで大切です。まずは本人の思いを聞いて受け止め、その上で親の課題である部分をどうするかを考えて、子どもと折り合いをつけていくとよいでしょう。 もちろん経済的な部分で、ここまではOKだけど、これ以上は支援できないといった事情もあるでしょう。そのような事情も、子どもの気持ちを理解したうえで伝えれば、全く同じ選択をすることになったとしても、子どもの捉え方が変わってきます。 親が勝手に決めて、さらには子どもの課題にまで踏み込むのとは全く違った受験体験になるでしょう。