W杯日本代表が帰国会見(全文3完)ベルギー戦「まさかあのシナリオは……」
日本のアンダー世代の各代表は本当に期待できる
これからですけれども、やはり一朝一夕にA代表が爆発的に成長していくっていうことは各国ないと思うんですね。今、本当に日本のアンダーカテゴリーの各代表チームはこれは本当に期待できます。U-20、U-17、本当に世界で渡り合える力を持っていると思います。これは着実にそういう育成に対して協会が働き掛けてきた、今状態だと思いますし、単純に4年後カタールにっていうことを漠然と言っているわけではなくて、着実に下のカテゴリーの選手たちの底上げ、A代表も分かりません。アンダー20の選手たちが取って代わるような状況でもあると感じていますし、本当にスケールの大きいダイナミックな、かつ日本人らしいボールを使ったサッカー、できる、そういう期待できる育成に対してさらにっていうところを懸けていかないと一朝一夕にA代表がっていうわけにいかないと思いますし。 その部分ってやはり海外組と国内組っていう、そういう選手たちが融合していかなければいけない。そこの難しさはあります。これはシーズンが違うからです。ヨーロッパと日本の中で。これを合わせていくというか、9、10、11月のA代表の活動が非常に毎年毎年強化にならないぐらいの状況。これはシーズンが違うからです。そういうこともありますし、選手たちのそのステージがそれぞれ違うっていうところを、個は成長していくものの、やっぱりそういうチームとして、A代表として各カテゴリー、20も海外でやっている選手もいますので、そういう選手たちとの融合、チームとしてどう持っていくかというところも改善はなかなか難しいのですが、考える必要はあると思います。 司会:はい。ご質問ありがとうございました。最後に田嶋会長と西野監督より一言ずついただきまして、記者会見を終わりたいと思います。よろしくお願いします。
西野監督とは「結果がどうであれこの大会で終わると約束」
田嶋:本当に今日はありがとうございます。まずロシア大会を振り返って、私はロシアを長く滞在したことはなかったので、大会前と大会あとで本当にイメージが変わったということ。ロシアの人たちが本当に親切で高潔性があり、そして大会の組織運営自体も素晴らしいものでした。先ほどあったように、各クラブが持っている施設も、スタジアムも、本当にトップレベルの施設でした。あらためてロシアの組織委員会、ロシアの国民の皆さんに感謝したいと思います。 そして2カ月前に1%でも勝つ確率を上げたいということで入りました、私たちは。そして出発前の会見でも西野さんが小さな奇跡を起こしたいというふうな形でおっしゃった。そういう中でベスト16に入れたというのは本当に選手たちみんなの努力だというふうに思っています。あらためて、そこは私は誇りに思います。そして長谷部選手や本田選手たち。代表を引退するという言葉があるのかどうかは分かりませんが、本当に長く代表に貢献してくれたことに感謝したいと思います。そしてその次につながる選手を、先ほど西野監督からあったように、しっかり育てていくのが私たちの役目だというふうに思っています。 そしてサポーターの方々のことや、そしてロッカールームのことを話題にしてくださいましたが、もうSNSでも非常にちょっと、触れられていますが、タイの洞窟に閉じ込められているサッカーチームのみんなに代表選手たちがエールを送りました。こういうことが自然にできるようになったというのがやはり日本のサッカーが本当に成熟してきているんだなというふうにあらためて思います。本当に彼らが無事に救出されることをみんなで祈りたいと思います。 そして西野さんとは終わったあと、長い時間話すことができました、さまざまなことを。先ほどありましたように、7月末で任期が満了することになります。西野さんとはもう40年以上の付き合いで、僕はこの監督の任を西野さんにお願いするときに、西野さんからあったのは、結果がどうであれこの大会、このあれで終わるからということを約束しました。その約束はしっかりと僕は守りたいというふうに思っています。ですからそこのところで慰留することはしませんでした。この7月末をもって日本代表の監督を終了することになりますが、また違った形で、さまざまな形で日本サッカーに貢献しサポートしていただければというふうには思っています。西野さん、一言どうぞ。