W杯日本代表が帰国会見(全文3完)ベルギー戦「まさかあのシナリオは……」
ベルギー戦後のロッカールームが話題だが発起人は?
テレビ朝日:テレビ朝日の【板倉 00:48:09】と申します。お疲れさまでした。長谷部選手にお伺いします。今世界中で話題になっているんですけれども、ベルギー戦のあとロッカールームがきれいに掃除されていて、かつロシア語でスパシーバ、ありがとうというメモと一緒に折り鶴が残されていたんですけれども、これはどなたが発起人となって行ったことなんでしょうか。 西野:存じません。 長谷部:本当ですか。いや、日本代表チームのスタッフの方々は本当に毎試合ロッカールームを全てきれいに片付けて、そして帰るというそういうものをしてくださっていて、本当に日本代表スタッフの方々を選手として本当に誇りに思いますし、それだけではなく日本代表サポーターの方々がスタジアムで試合が終わったあとにごみ拾いをしてくださったりとか、僕は普段海外に住んでいるので、そして日本代表でもいろんな国に行く機会があるんですけど、本当に日本ほどきれいな町が、きれいな国はないんじゃないかと思うぐらい日本という場所、人はそういう素晴らしい精神を持っていると思うので、それは1人の選手としてだけじゃなくて、1人の日本人として誇りに思ってます。 司会:それでは最後のご質問をお受けしたいと思います。あちらの黒いシャツの男性の方お願いします。
Q:ベルギー戦後「何が足りないのか」と振り返ったが?
毎日新聞:毎日新聞の【ムラタ 00:50:09】と申します、よろしくお願いします。西野監督にお尋ねします。ベルギー戦の直後にフラッシュインタビューで、何が足りないんでしょうねという言葉を使ってその試合を振り返っていらっしゃいました。その一方で今日先ほどは、次、4年後につなげるもの、成果を上げたというふうなこともおっしゃっています。試合から少し時間がたちましたが、足りないものというのはなんだったのかと今お感じでしょうか。それともう1つ、これから今回の経験を踏まえて、4年後に向けてサッカー協会に一番伝えたいこと、これはなんでしょうか。以上2点をお願いいたします。 西野:あの言葉を発するまで少し時間をいただいたかなと思いますが、ゲームがやはり日本にとって好転していっている中で、まさかあのシナリオは自分の中ではまったく考えられない状況でした。で、先ほども言いましたけども、あの30分間で自分が判断できるそういうスピード感っていうものがまったく自分になかった、その中での判断だとか選手にメッセージだとかっていうものが、まさかああいう状況になるっていうことが、考えられませんでした。 もうこのベルギーに対して、3点目もういけるっていう、もうそのチーム力に自信を持っていたので。実際にそういうチャンスもありましたし。でもやはり紙一重なところで流れが変わってしまう。私だけではなくて選手もまさかっていうところの30分だったと思います。それに対して選手がというよりは、何が足りないかというのは自分にとって自問していたことで。こういうときにどういう感覚が何か、働けばいいのかなとか。これはグループステージの3試合目の10分等もあるんですけども、やっぱりそういうチームが1つになっていく方向性を出せる瞬間っていうのは本当の瞬間なので。それができなかったベルギーの残り時間に対して何が足りないんだろうなっていう思いで、そういう気持ちだったと思います。自分に対してです。