なぜ家のどこより<キッチン>を率先して片づけるべきなのか。お片づけ習慣化コンサル「キッチンという目につきやすい場所を片づけることで思わぬ波及効果も」
片づけ本を読み、本に書いてある通りにして部屋がきれいになっても、また散らかるというリバウンドを繰り返すのはなぜか?片づけが日々の習慣に根付く、長続きの秘訣には、意外な発想の転換がありました。1万人の個別相談実績を持つお片づけ習慣化コンサルタントの著書『キッチン「から」片づければ、家は必ずキレイになる!』から、ポイントを厳選してお伝えします。 【書影】お片づけ習慣化コンサルタント待望の新刊『キッチン「から」片づければ、家は必ずキレイになる!』 * * * * * * * ◆15分で作れる時短料理が間に合わない、残念なキッチン 毎日、あなたはキッチンに何分くらい立っていますか? ある調査によると、主婦が料理にかける時間は1日に2時間12分。 そして、75%の人が「料理時間をもっと短縮したい」と答えています。 近年の「時短料理」人気も、料理時間を減らしたい人の多さを示していると言えるでしょう。 料理時間を短縮するためには、段取りを良くすること。 これに尽きます。 そのためにやらなくてはならないのがキッチンの片づけです。 実は、私はお片づけ習慣化コンサルタントになる前の一時期、簡単に作れる時短料理を教えていたことがあります。 その時わかったのが、15分で作れる料理を15分で作れない人が案外多いということ。 料理以外のことに時間がかかってしまう人が多いことでした。 たとえば、棚の上段にある鍋を取るために、踏み台を出して、それに乗って取る。 シンク下の奥の方から、手前のものをかき分けて、重なっているボウルを取り出す。 菜箸を使いたくて探したけれど1本しか出てこない……。 このような動作が重なっていくと、本来なら15分で作れるものが30分かかってしまうわけです。
◆キッチンから片づければすべてがうまくいく これを知って私は、せっかくの時短料理のレシピを生かすためにも、キッチンの片づけが必要だと気がついたのです。 キッチンから片づければすべてがうまくいく。 これが、私のお片づけメソッドの最大の特長です。 キッチンが片づくと料理の段取りが良くなり、短い時間で、しかもおいしい料理が食べられます。 その後の余った時間はあなたのものになるのです。 また、キッチンが片づけられればリビングも子ども部屋も片づけられる人になっていきます。 片づけ!となるとクローゼットから始めてしまう方も多いのですが、絶対にキッチンから始めることをおすすめします。 そこには大きな理由が5つあります。 <1.キッチンは片づけモチベーションがもっとも高まる場所> あなたは一日のうち、クローゼットの扉を何度開き、そこで何分過ごしていますか? おそらく多くの方は、朝着替える時と、夜洋服をハンガーにかける時の2回。
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