【大人の群馬旅】今話題の「赤城宿」にステイ。陰翳礼讃にたゆたう由緒ある数寄屋造りの宿へ
威風堂々とした「本館」に対し、築140余年の2棟の蔵は「質庫」「奥庫」と命名され、蔵ならではの“お篭もり”感を楽しむ設計に。1階にはコンパクトなキッチン&ダイニングと水回りを配し、天井の梁が剥き出しになった2階は寝室とした。 音が響く蔵の特性を活かしてホームシアターやレコードプレイヤーなどの設備も充実。元々の蔵に残っていた古材や階段箪笥を配した和モダンな演出が際立つ。往時の建物をリスペクトしながら、この地に縁を結んだ品格の宿で特別な時間を過ごしたい。 「赤城宿(あかぎしゅく) 清芳山荘-seihou」 住所:群馬県前橋市富士見町赤城山1825 電話:055-244-3895 BY TAKAKO KABASAWA 樺澤貴子(かばさわ・たかこ) クリエイティブディレクター。女性誌や書籍の執筆・編集を中心に、企業のコンセプトワークや、日本の手仕事を礎とした商品企画なども手掛ける。5年前にミラノの朝市で見つけた白シャツを今も愛用(写真)。旅先で美しいデザインや、美味しいモノを発見することに情熱を注ぐ。