大谷翔平の5号ソロ&日米初6号満塁弾の大爆発に地元紙は「レイズは満塁敬遠すべきだったのでは?」と“悪ノリ”報道
同じく地元紙のオレンジカウンティレジスター紙も「大谷は、この1週間で徐々に調子が出てきて月曜夜に正式に爆発した」と大谷の2本塁打とエンゼルスの大勝を伝えた。 記事は「大谷は、これがメジャー通算99本塁打で彼自身の節目に近づいている。今シーズンの本塁打ペースは、ゆっくりで、46本塁打を放った昨シーズンから大きく遅れている。大谷はエンゼルスの最初の30試合で4本塁打を放ったのみだった」と、通算100号へ王手をかけたことと、ここまで本塁打が出ていなかったことに注目。 「序盤の苦闘の間、彼はライト方面への守備シフトに向けてゴロを打ち過ぎていた。彼がベストの状態にある時は、打球は空に上がり、守備の間へと放たれていく」とし、マドン監督の「彼が左中間に打球を打っているときは状態が良い。彼は、すべての面で少し(状態が)下にあったが、打撃が良くなってきた。彼がこの状態を何カ月も維持できれば」というコメントを紹介した。 そして「4月29日にシカゴで左中間に本塁打を放って以来、大谷は明らかに左中間方面へ打球を多く放っている。彼は、先週にフェンウェイパークでセンターとレフトのフェンスに打球をぶつけ、日曜日の9回裏の同点二塁打はセンターのフェンスへ向けた一打だった」と、大谷の打撃の調子を記し「今回は、彼はシンプルにフェンスを越える打球を打ってみせた」と称えた。 大谷の大爆発を報じたのは地元メディアだけではない。メジャーの公式サイトは「『今が最も楽しい』…大谷がプロ初の満塁本塁打を放つ」と、見出しに大谷の試合後コメントを入れ込んで伝えた。 「日曜日に9回二死から左中間に同点二塁打を放ち、まさかの逆転勝利をした試合後に大谷は開幕から停滞していた打撃で彼のスイングが『ようやく望むものになってきたと考えている』と明かしていた。その二刀流スターが、キャリア初の満塁本塁打を含めた2本塁打を放ち、レイズとのシリーズ初戦での11-3勝利にエンゼルスを導いたことで、彼の予感は正しいものとなった。驚いたことに、彼は、日本ハムファイターズ時代にも満塁本塁打を打ったことはなく、これがプロとして初めてだった」と続けた。 同メディアもマドン監督の“大谷賞賛コメント“を紹介した。 「彼はいつでも正直な人間。状態は良くなっている。彼は左中間に打っているときは状態が良い」 また6回にアベックアーチを放っているトラウトの「ショウヘイのスイングが良くなってきた。最近の数試合で、それが見られている。あのように反対方向に打球を飛ばすのが、ショウヘイだ。彼はボールをいつも引っ張る必要はない」という証言も掲載。 「4打数3安打だった大谷は、30試合で打率.252、出塁率.315、長打率.445で6本塁打、二塁打5本、4盗塁、21打点とした。彼はMVPの昨年に打率.257、出塁率.372、長打率.592だったが、リーグの平均OPSが昨年は.728で今年は.676に下がっていることも注目しておく必要がある」と続け「大谷はエンゼルスが首位に立ち、今年20勝しているチームとしてメッツとヤンキースに加わったことで『昨年よりも今年の方がより楽しい』と語っているというコメントを伝えた。 CBSスポーツは、「大谷の最初の本塁打は打球速度109.4マイル(約176.1キロ)で407フィート(約124メートル)飛んだ。もしこの数値を追い続けたいのであれば、2本目の本塁打は打球速度109.8マイル(約176.7キロ)で、推定飛距離で413フィート(約126メートル)飛んだ」という打撃データに注目。 そして「投手・大谷」の次回登板予定について「大谷は水曜日(11日、日本時間12日)のレイズ戦で先発マウンドに上がる予定だ。タンパベイの有望若手左腕のシェーン・マクラナハンと投げ合う予定で、面白い投げ合いになりそうだ」と紹介している。