【キーンランドC予想】スプリンターズSを占う一戦 実力馬、人気馬が堅実に駆けるレース
サマースプリントシリーズ第5戦であると同時に、優勝馬にはスプリンターズSへの優先出走権が付与される1戦。札幌競馬場は先週からAコースからCコースへと移ったばかり。ある程度の位置は確保したいところだが、別定重量戦らしく過去10年で3番人気以内馬は[6-6-4-14]で、最速上がりタイムを計測した時は[5-2-0-4]。スプリント戦はわずかなアクシデントが勝敗を大きく左右するとはいえ、実力馬、人気馬がそれに応えてくれるケースが多い。 【写真】ナムラクレアのこれまでの軌跡 ◎ナムラクレアは昨年のキーンランドカップ含み重賞4勝。高松宮記念で2度の2着があり、スプリンターズSは1枠1番からのスタートで窮屈な競馬を強いられて3着。全5勝を芝1200mで記録しているスプリンターで、これらを含めて1200m戦では[5-2-2-1]で掲示板を外していない。休み明けを気にするタイプでもなく、また馬場状態不問というのも心強い。別定重量55kgならこれまで積み上げた実績を評価したい。 〇サトノレーヴは函館スプリントS優勝馬。550kgになろうという大型馬で、3歳4月にデビューしたものの、その後2度にわたる長期休養を余儀なくされるなど、順調にキャリアを積み上げたとは言えないが、ここまで[6-1-0-1]で、芝1200m戦に限れば[5-1-0-0]。前走の函館スプリントSはスタート直後こそペースの違いに戸惑いを見せたもののすぐにリカバリーし、最後はインコースの狭いところを割って出た。 ▲エトヴプレはフィリーズレビュー優勝馬。桜花賞は外枠からじわっと先行し、2番手追走から早めに先頭に立って逃げ込みを図ったもののゴール前で力尽きた。それでも、十分な見せ場を作っており、高い能力を示した1戦でもあった。1番人気に支持された葵Sは伸びあがるようなスタートで本来の先行策が取れなかった。結果的には前残りの競馬となったので悔いが残るレースとなった。洋芝はあっている印象だ。 △モリノドリームは青函S優勝馬。全5勝を芝1200mで記録しているスプリンターで、札幌競馬場芝1200mコースは[2-0-0-0]。函館競馬場も芝コースに限れば3戦3勝という洋芝の鬼だ。前走の青函Sは完全に前残りの競馬となったが、外からまとめて差し切った。無視はできない。 追い込み鋭い△エイシンスポッターは洋芝、重馬場は得意な印象で△オオバンブルマイも洋芝は得意ではないかと推察する。最後の1頭は函館スプリントS3着△ビッグシーザー。