《締め切りまであとわずか》専門家が推すふるさと納税返礼品「物価高のいまこそやらないと損」本場の鰹のたたき、冷凍とろろ、高額家電も
ふるさと納税の寄附額は昨年度に初めて1兆円を超え、利用者は1000万人突破と、過去最大となった。市場の拡大に伴い返礼品の種類や数も膨大に。ふるさと納税の締め切りまであと1か月となり、駆け込みで申し込む人が多いいま、「本当に申し込むべき」返礼品を紹介する。 【写真】《締め切りまであとわずか》専門家が推すふるさと納税返礼品をぜんぶ見る
ふるさと納税とは?
ふるさと納税とは、故郷や応援したい自治体を選んで寄附することで、返礼品(地元の名産品など)が楽しめる。寄附金額のうち2000円を超える部分は原則として全額所得税、住民税の控除が受けられるため実質自己負担額は2000円といううれしい制度。 所得・家族構成により、控除の上限金額は変わり、寄附金額や返礼品の内容は変更となる場合も。また、自治体や返礼品によって締め切りが異なる場合がある。
返礼品のムーブメントは「高級志向」から「日常使い」がメインに
2008年からスタートしたふるさと納税は、年々拡大しいまや一大事業となった。トレンドにも変化が見られると、ふるさと納税歴12年のふるさと納税専門家でファイナンシャルプランナーの飛田啓介さんは言う。 「当初はふるさと納税といえば、豪華な返礼品が人気だったんです。例えば、お肉だったらA5ランクのステーキ用の牛肉、海鮮類ならうにやいくら、かにといった“非日常で食べるもの”や“ごほうび買い”のような返礼品が好まれる傾向にありました。 しかし、いまはどちらかというと、普段スーパーで買うようなものを返礼品としてもらう方向に人気がシフトしてきています。お肉でも、豚肉や鶏肉の大容量のものや切り落としセット、海鮮も鮭やさばの切り身などが注目されています」(飛田さん・以下同) 各自治体も高級食品を目玉に据えつつ、缶詰やレトルト食品、飲料類などと幅広く揃えているところが多い。 「もちろんフルーツなど高級なものも引き続き人気はありますが、ふるさと納税サイトの人気ランキングの上位に日常で買えるものがランクインするようになったのは5年ほど前からの大きな変化です。ここ数年は、トイレットペーパーやティッシュペーパーなどの日用消耗品もランキングで目立つようになりました。いちばんの要因は物価高で、節約に強い意識が向くようになったことがあると思います。 また、制度が始まったばかりの頃はそれこそ確定申告が必要な年収の高い高額納税者の利用が多かったのですが、ワンストップ特例制度などが始まって申請しやすくなったこともあり利用者が急増しました。それにつれて門戸が広がったことで一般的な返礼品が好まれるようになったのでしょう」 飛田さんは、まだ利用していないなら「いますぐやって」と背中を押す。 「手続きもどんどん簡素化していますし、確実にお得になる仕組みになっています。増税、物価高のいまこそ、税控除をうまく活用すれば家計も潤う。始めて損はありませんよ」 そこで、飛田さんがすすめる、ふるさと納税返礼品を紹介する。
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