能登の復旧阻む「断水」 過去より目立つ“遅れ” 宿泊も再開できず…入れぬボランティア【武居信介の防災学】
■災害時には「自立して生き延びる」ことへの発想の転換が必要だ
能登半島地震の被災エリアの人口は20万人ほど。首都直下地震や南海トラフでの地震が起きた場合、被災者は能登の100倍以上と、けた外れの被害になるとみられています。 次の地震では全国からの救援部隊が自分のいる場所に必ず駆け付けてくれるということは想定しづらく、被災が想定される地域の人たちは災害時にいかに自分たちの力だけで生き延びることができる方策を模索できるのか、今のうちからしっかり想定して備えを進めておく必要があるといえます。