持ち手が消えた! パナソニック「ラムダッシュ パームイン」が挑む電動シェーバーのデザイン革命
ー実際に使ってみましたが、小回りがきいて、肌をそっとなでるだけで深剃りができます。 田中: 「なでるように剃る」は、私たちが目指した剃り味です。取っ手がない分、指先で角度を微妙に調節できるので、よく剃れる角度を直感的にキープしやすいんです。
ーコンパクトなのに剃り心地はじつにパワフルです。 田中: 刃は5枚刃で、モーターも毎分約14,000ストローク、毎分約70,000カットアクションの高速リニアモーターです。ラムダッシュシリーズの中でも、高い剃り性能を持っています。
北村: しっかり剃れるのに肌にやさしいのは、「ラムダッシュ AI+」[2]によるところも大きいと思います。ヒゲの濃さは、毎秒約233回という高精度なセンシングを行い、ヒゲの状態に合わせて、自動で出力を調整しています。その結果、肌負担を抑えながらハイパワーなシェービングを実現できるのです。
ボディの素材は、大理石のような質感を持つイノベーティブ複合樹脂
ーボディの肌触りも他の電動シェーバーとひと味違いますね。 北村: イメージしたのは「石」です。自然物である石は、どんな空間においても調和しやすく、かつ人の手にもなじみやすい。今回はこれをイノベーティブ複合樹脂で表現しました。 ー樹脂なんですね。 北村: 三井化学が開発した「NAGORI®︎」という海洋ミネラル入りの樹脂です。ミネラルは程よい重みがあって、熱伝導率も高く、大理石や陶器を思わせる質感を持っています。この素材はおもに雑貨や食器などに使われていました。 NAGORI®自体はもともと真っ白な素材だったので、大理石の模様を表現するために、色つきのペレットを混ぜ込みました。ただ、模様はペレットの色の濃さや量、温度、圧力などで大きく変わってしまうんです。理想とする大理石調のものを安定して出せるようになるまで試行錯誤し、半年ほどかかりました。
ーUSBで充電できるんですか? 田中: はい。USB Type-C端子を採用しました。コネクタ部分はゴムのフタで閉じられるようになっていて、浴室でも使用できます。本体の形に合わせた専用キャリングケースもセットになっているので、持ち運びにも便利です。